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自公の連立解消で今後の選挙への影響必死 福岡の与党国会議員に動揺広がる

福岡

10/13 17:41

一体誰がこの展開を予想したでしょうか。掴みかけていた総理の座が怪しくなってきている自民党総裁の高市さん。26年間続いた自民・公明の連立が解消されたことを受け、週末、地元福岡に帰ってきた与党国会議員にも動揺が広がっていました。

「自公連立政権については一旦白紙とし、これまでの関係に区切りを付けることとしたいと思います」

公明党の斎藤代表が突如表明した連立解消という「まさかの展開」。

福岡出身の国会議員も不安を隠しません。

「不安も危機感もいっぱいあります。もうどうなっていくんだろうって…」こう話すのは、福岡2区を地盤とする自民党衆院議員・鬼木誠さんです。週末、地元の祭りに顔を出していました。

鬼木さんは過去4度にわたってライバルの立憲・稲富さんに僅差で勝利を納めてきましたが、去年の衆院選では自民党の裏金問題などの影響を受けて敗北。比例で復活当選しました。

こうした激戦・福岡2区には、次の衆院選に向けて参院選で躍進した参政党もすでに候補者を擁立しています。

鬼木さんは公明党の推薦を受けていただけに一段と厳しさが増しそうです。

鬼木誠・衆議院議員「他の政党も有力な候補者を出してきているので、本当にどうなるかわからないという厳しい状況ですが、最善を尽くしたいと思います」

鬼木さんはこれまで応援してくれた公明党支持者との繋がりに期待を寄せます。

「こんにちは。お母さん!鬼木さん」「これ作ったと?かわいいねぇ」

鬼木誠・衆議院議員「組織と組織では推薦がないということがあるかもしれませんが、きょうもお祭りを回る中で地域の中で、公明党の支持者の方から声を掛けて頂きまして、やっぱり人間関係ってのはそう簡単になくなるものではないのかなと思いました」

一方こちらは、公明党・下野六太参議院議員です。

下野六太・参議院議員「非常に自民党の皆さまから応援を頂いたのは大きいものがあったとは受け止めている。ただ数字としてどれくらいかというと、明確には出せないが大きい支援は頂いた」

下野さんは、3議席を巡って争われた夏の参院選で、約32万票を獲得し3番手で議席を獲得。

次点との差は1万4千票ほどと僅差でした。

その選挙期間中には…

「下野さん、どうしても行きたいって言って私からお願いした」応援に当時の自民党総裁・石破さんの姿もありました。

が、今後はこうした自民党との協力関係も無くなるとみられます。

下野六太・参議院議員「自民からの推薦もなくなり、私たちも自民党候補の推薦はなくなると言う風に受け止めていますが、だからといって、どうなるのかは今の段階では見通せませんが、これまで以上に頑張っていきますよと訴えていきますのでそれを判断いただくのは有権者のみなさま」

また、気になるのが、野党の出方です。

週末福岡を訪れた、れいわ新選組の山本太郎代表は一気に「政局が面白くなった」と指摘します。

れいわ新選組・山本太郎代表「総理大臣が誰になるかまだ分からない。面白い展開に思えますが、高市総裁誕生、高市総理誕生か、いや違う。野党側の数が多いので、野党側の方が数が多いのでひっくり返しにかかろうとしている」

この週末、立憲民主党や国民民主党の福岡県連でも会合が開かれました。

立憲民主党・稲富修二県連代表「我が党としてしっかりと、政権を目指していくべき。当然首班指名を受けるべく、あらゆる努力をするべき。それは政権をとりに行かないと、と私は思う」

国民民主福岡県連・泉日出夫幹事長「チャンスだという人もいるし、さらに警戒しろという人もいるので一概に言えないが、しっかり仲間とともに相談しながら、福岡の声はこういう声ということを集約して本部に届けたい」

”蜜月”が26年にも及んだ自民党に突如、三行半を突きつけた形の公明党。

関係は強固とみられただけに入った亀裂は政界全体を大きく揺らしています。

自公での選挙協力について自民党と公明党は、衆院小選挙区での競合を避け公明は自前の候補者がいない小選挙区では、自民候補への投票を呼びかけ、自民はその見返りとして、比例区では公明に投票するよう支持者に求める事が通例になっていました。

福岡でも、衆院選で7人の自民党議員が小選挙区で選出されましたが、そのうち5人は、公明党から推薦を得ていて、鬼木さんを含め選挙区で落選した自民党議員も公明から推薦を受けていました。

立憲民主党は、野党統一候補の擁立に向けて、国民民主党と日本維新の会に党首会談を呼びかけていて、国民民主党の玉木代表は、応じる意向を表明しています。

10月13日(月)のニュース