県議会のドン蔵内議長肝入り”ワンヘルス” 服部知事が新規事業着手を凍結【ぎゅっと】(2026年8月12日OA)
ぎゅっと
2026年08月12日
批判の声が高まっている福岡県が進める「ワンヘルス事業」について服部知事が12日、大きな判断を明らかにしました。
「やはり新しい事業に着手すべきではないと考えまして、この行革新の結論が出るまでは、新規の事業には着手しない」
服部知事は、ワンヘルス事業については県の行政改革審議会に検証を諮ることから結果がでるまでは凍結する考えを明らかにしました。
服部知事「やっぱりこのワンヘルスという冠をつけて、そして明確な基準なくワンヘルス関連予算として整理をしてきた。このことによってですね金額的にも膨らみ、まあ県民の皆様からのまあ疑念、あるいはまあ誤解というものも生じさせることとなってしまった」
「ワンヘルス」。「人と動物の健康と環境の健全性を一体的に守っていく」という考え方です。
その旗振り役が現在、世界獣医師会会長であり、金銭授受疑惑などで揺れる福岡県議会のドン・蔵内勇夫議長です。
蔵内氏は県職員だった服部知事ともつながりが深く、2021年の初当選の立役者ともされています。
そして服部知事就任とともにワンヘルスは県の重要政策に位置づけられFAVA=アジア獣医師会連合のワンヘルス福岡オフィスの誘致など次々と決まっていきます。
HPには約3億円かけたモニュメントが筑後市に完成した際、中央を胸を張って歩く蔵内氏の横で、笑顔を絶やさない服部知事の姿も。
2人の蜜月ぶりに疑問を挟む余地はありませんでした。
しかし…
蔵内議長「海外旅行は続けます。海外旅行ではなく海外活動です」
県執行部と議会との高額かつ多数回にわたる海外視察が表面化します。
また、県職員による議長就任パーティー券の購入問題、挙句は、議長・副議長ポストを巡る金銭授受疑惑と福岡県と県議会に全国から厳しい批判の目が向けられます。
ワンヘルス事業についても5年間で約60億円の経費や約200億円をかけてみやま市に建設中のワンヘルスセンターなど多額な支出も「蔵内議長への忖度ではないのか」などといった批判の声があがり、ついに服部知事も…
「行革審で客観的な立場から、この我々の政策事業について必要性また妥当性について検証、評価をいただきたい」
ワンヘルスセンターが建設中のみやま市議会も、ワンヘルス政策の必要性・妥当性を速やかに検証し、説明責任を果たすよう求める意見書を服部知事あてに提出しました。
蔵内議長「行革審ですべてのワンヘルスに関する予算、あるいは成果などを審議されて、それで認められないなら仕方がないと思う。ただ、我々福岡県から発信したワンヘルスはすでに国策となっています」
自身の地元、筑後市に作られた3億円のモニュメントについては…
蔵内議長「ワンヘルスというのが国際的に大きな流れになってきますので、ある意味、ワンヘルスの発祥の地となるでしょう。そういったところにシンボルは必要なんです。僕は評価されると思っています」
服部知事「蔵内さんとの忖度というものについては、県民の皆様から疑念、不信を招くような行動も出てきたということ。これは反省しなければならない。我々はここで一遍立ち止まって、県民の皆様からご理解がいただけるように変えていくことが必要だと思っております」
わが道を歩み続ける蔵内議長と、立ち止まることを選んだ服部知事。2人にできた距離は必然だったのかもしれません。
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