大川建具組子職人❷ 「父と兄弟」仁田原辰宏さん・進二さん
放送内容
2025年09月14日
2025年9月14日(日)に放送された『九州リースサービスプレゼンツ STORY』は、福岡県大川市で建具組子を制作する仁田原建具製作所を舞台に、親子三人の職人が支えあいながら技術を高めあう物語です。
福岡県大川市に工房を構える仁田原建具製作所。
ここでは、父・進一さん、長男・辰宏さん、次男・進二さんの親子三人が、日本の伝統工芸である組子細工を手がけています。
長男の辰宏さんは、父の背中を追いながらも、独自の道を切り開くことに喜びを感じています。
工房に香る木の香りと、三人の職人が黙々と作業に打ち込む静かな情熱は、まさにものづくりの原風景です。
辰宏さんにとって、父・進一さんは「手本でもあり超えるべき存在」。
しかし、彼は「超せないことはないと思います」と力強く言い切ります。
その自信の源は、世代間のデザイン性の違いにありました。
父が長年の経験に裏打ちされた伝統的な文様を手がける一方で、息子たちは現代のライフスタイルに合う独創的なデザインに挑戦しています。
弟の進二さんもまた、「自分の思ったデザインが作れるので楽しい」と、創造の喜びを原動力に制作に励んでいます。
息子たちの成長と挑戦を、父・進一さんは温かいまなざしで見守ります。
「支えあっていくのが基本やんね」。
親子3人は、きょうも、同じ仕事場で、同じ時間に、同じ仕事に打ち込んでいます。
地元で「おふろうさん」と親しまれる神社「風浪宮(ふうろうぐう)」は、仁田原さん一家にとって特別な場所。
長男の辰宏さん、そして辰宏さんの娘さんも、境内にある風浪宮保育園に通いました。
弟の進二さんも同じです。
地域の人々や参拝客が自然と集い、安らぎの時を過ごす風浪宮。
辰宏さんは、これからもこの場所が、誰もが立ち寄りやすい憩いの場としてあり続けてほしいと願っています。
の動画一覧