「ほたる探偵団」がホタルを発見 予想以上の乱舞に感動!~ふるさとWish 大牟田市~
637人の「ほたる探偵団」が活動中
KBCの夕方情報番組「シリタカ!」は、とある筋から、福岡県内では令和初となるホタル目撃情報を入手しました。情報をくれたのは「ほたる探偵団」。令和を祝うホタルが、すでに飛び始めたというのです!
取材陣が訪れたのは福岡県大牟田市。大牟田市では、市民からホタル目撃情報を募っており、HPで「ホタル速報」を発信しています。さらに“通報者”は、「ほたる探偵団」に認定され、団員証とバッジがプレゼントされる特典があります。今年で31年目になるという、この取り組み。現在、大牟田市内には、なんと637人の市民探偵団がいるそうです。
※令和4年度で、累計団員数は740人に。
すると、早くも令和2日目の5月2日に「2匹目撃した」との通報があったとのこと!早速、その“団員”に石井裕二リポーターが会いに行きます。
目撃された場所は、大牟田市歴木(くぬぎ)地区の長溝川。令和初のホタル発見者となった坂寺昭さん(76)は、5年前から本格的にホタルの観察を始めたそうです。「昔みたいに、わぁっと(たくさん)飛んでいるところを、もう一度見たいんです。本当に(大量のホタルが木にとまって)クリスマスツリーのようになっとったんですよ」と、懐かしそうに話す坂寺さん。「そこまでもっていけたらいいなと思って」。
そのために坂寺さんは近くの小学校に呼び掛け、3年前から長溝川の清掃を行っています。子どもたちにも、自分が感動したホタルの姿を見せたいと、地域を巻き込んで活動しているのです。
長溝川沿いの塀には、子どもたちが描いたホタルの絵が飾られていました。
ついに令和初のホタル撮影に成功!
夜のとばりが下りた午後8時。いよいよホタルの撮影に挑みます。「いますかね~…」と、少し不安そうな石井リポーター。すると、「あー!あそこ!あそこ!」と、坂寺さんが少年のようにきらきらと目を輝かせながら指さします。その先には、光を放ちながら飛び回る数匹のホタルが!! そして何と!坂寺さんの手の中に、一匹のホタルがとまっているではありませんか!「え!え!」と驚く石井リポーターの手に、そっとホタルを渡す坂寺さん。おそらく、福岡で令和初のホタル撮影に成功した瞬間でした。
しばらくすると、坂寺さんも驚く光景が広がります。川の周りを、数えきれないほどのホタルが舞い始めたのです。「この映像を見てもらって、こんなに(ホタルが)いるのなら、川を大切にしないといけないと(思ってほしい)。見守ってもらえれば(うれしい)」と、坂寺さんは願いを込めて話してくれました。
ホタルは、長溝川のほか大牟田市内8か所で見ることができます。見ごろは5月中旬~下旬の予想。午後8時ごろがおすすめです。基本的に自家用車でのアクセスが可能ですが、専用駐車場はありません。少しの間路肩にとめていただき、観賞中はライトを消していただくようお願いいたします。また、周辺が住宅地の場合も多いので、静かに観賞してくださいね。
※この記事は2019年の情報です(「シリタカ!」5月13日放送、リポーター:石井裕二)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。
※2023年追記。