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KBCでは、2025年10月20日から26日まで、性的マイノリティーの当事者や、その支援者であるアライの方々の想いや活動などを伝える「レインボーウィーク」プロジェクトを展開しました。
テーマは“違いを超えて、違いをチカラに”。
わたしたちは、互いに等しく尊重し合えるような社会づくりの一助を目指します。
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佐賀市立春日北小学校の特別支援学級「ひまわり教室」で担任を務める小林誠さん(58)。少人数制の教室でのびのびと過ごす児童たち。小林さんは「普通学級よりも、その子に接する度合いが深いので、大変でもあるけれど楽しみもある」と語ります。
小林さんは同性愛者(ゲイ)。多様性を表すレインボーカラーのグッズをいつも身につけています。子どもたちが、今は知らなくても「あの先生、そういえばレインボーグッズを付けていたな」と思い出し、「もしかしたら相談できるかも」と思ってくれたら嬉しいと考えているそうです。
■マイノリティー同士だからこそ
小林さんは、児童たちにはカミングアウトしていませんが、同僚や特別支援学級の保護者には性的マイノリティーであることを積極的に伝えています。「特別支援学級に在籍する子どもたちの保護者や子どもたち自身も、ある意味でマイノリティー。だからこそ、お互いに理解し合い、打ち解け合える面があると感じています」と小林さんは話します。
■カミングアウトは「居場所作り」にもなっている
教員歴36年の小林さんが、保護者にカミングアウト(ゲイであることを公表)し始めたのは10年前のことです。それまでは「絶対に知られてはいけない」と、本当の自分を隠して生きてきました。
転機となったのは、時代の変化と、特別支援学級の担任になったことでした。思い切って打ち明けた結果、保護者との心の距離が縮まっただけでなく、小林さん自身にとっても「ありのままの自分でいられる居場所」を築く大きな助けになっているといいます。
■ パートナーと築く、戸籍を超えた家族の形
小林さんは、20年前に友人の紹介で出会ったパートナーの水野重喜さん(40)と暮らしています。日本では同性婚が認められていないため、二人はずっと「自分たちに結婚は関係ない」と諦めていました。
転機が訪れたのは10年前のこと。小林さんが、同性カップルの結婚式を特集した雑誌を手に、水野さんのもとを訪れました。「ゲイだからといって、幸せになってはいけない理由なんてない」。そう確信した二人は、法律という枠組みにとらわれず、自分たちらしい「幸せの形」として結婚式を挙げる道を選んだのです。
■幸せは異性カップルに限られたものではない
福岡で開かれた結婚式には、親族や同僚、友人など約80人が集まりました。「あのときが一番楽しかったかもしれない」「生きていて良かった」と水野さん。小林さんも「こんなにおめでとうって言ってもらえるんだ」と感動したそう。「幸せは『異性』だけに限られたものじゃないよなって。同性間でも同じように祝福されて幸福をもらっていいのでは、という思いがあります」。
二人の願いは「同性婚が可能な未来」です。ただ、それは同性カップルのためだけの”未来“ではありません。「誰もがマイノリティー性を持っている。それでも、みんな安心して暮らせるのが一番幸せにつながる。子どもたちが、自分のように、ちょっとしんどい思いを経験しなくて済むように、壁を感じなくていいように、これからもできることを続けていきたい」。小林さんは静かに、でも力強く、子どもたちの未来へと眼差しを注ぎます。
※九州朝日放送 2025年10月21日「ぎゅっと」の放送内容です。
―三好不動産はKBCレインボーウィークを応援しています―
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