太宰府天満宮参道に『茅乃舎』が誕生。1300年の歴史が宿る場所で出会う、梅づくし限定商品とだしの世界『茅乃舎 太宰府天満宮参道店』(福岡・太宰府市)【まち歩き】
太宰府天満宮へと続く参道を歩いていると、ふと足を止めたくなる場所があります。
2025年11月にオープンした『茅乃舎 太宰府天満宮参道店』。だしや調味料でおなじみのブランドが、なぜこの場所に——その背景には、ひとつの深い「縁」がありました。
■2年越しの想いが実を結んだ出店
この場所はもともと、太宰府の老舗お土産店「小野筑紫堂」があったところ。店主の小野隆弘さんご夫妻がご高齢のため後継者を探すなかで、お声がけいただいたのが茅乃舎でした。
「景観や日本の伝統文化を大切にしてくれるお店に継いでほしい、というご希望がありました。最初にお話をいただいてから、2年ほどかけてやっと実現した出店です」と久原本家グループエージェンシー PR・広報の野田ちさとさんは話します。
小野家は小野妹子を直系の祖先に持つとされる家柄。代々、太宰府の街並みを守り続けてきた歴史があります。その場所を「茅乃舎さんなら大丈夫」と信頼して委ねてくださった——その重みを受け止めながら、店づくりは進められました。
■景観賞の庭園が、そのままそこにある
まだ一般開放されていませんが、店内奥へ進むと、参道の賑やかさが嘘のように、静かな庭園が広がっています。この庭は「だざいふ景観賞」を受賞した名園で、石田三成が献上したと伝わる灯籠も残されています。
「小野筑紫堂さんの時代から大切にされてきた庭です。この景色を生かしながら、歴史を感じさせる店づくりを意識しました」と野田さん。取材時、庭には「鶯宿梅(おうしゅくばい)」と呼ばれる梅が開花をしはじめていました。2月下旬には満開の時期を迎えるそうで、この景色を眺めながらひと息つけるイートインスペースも、年内中のオープンを目指して準備が進んでいます。
■まずはここから、茅乃舎の定番たち
店内には、長年愛されてきた茅乃舎の定番商品も充実しています。焼きあご、鰹節、うるめいわし、真昆布などを合わせた「茅乃舎だし」(30袋入り税込2,268円)はその筆頭。贈答用の箱入りタイプも揃っており、太宰府観光の手土産としても喜ばれそうです。お湯をかけるだけで本格的な味わいが楽しめるフリーズドライ味噌汁や、炊きたてご飯に混ぜるだけの「かしわ飯」など、日常の食卓にすぐ取り入れられる商品も豊富。茅乃舎の店舗ではすべて試飲・試食ができるので、気になるものをその場で味わってから選べるのも嬉しいところです。
■太宰府限定、注目の梅シリーズ
太宰府といえば梅。参道店には、この地でしか買えない"梅シリーズ"の限定商品が揃っています。
梅や木うそのイラストが描かれた温かみのある特別パッケージの「太宰府天満宮参道店限定 和風だしスープ 梅(税込1,080円)」は、見た目の可愛らしさもあってお土産に大人気。そして取材中、野田さんが「今、一番推したい」と差し出してくれたのが「かけぽん酢 梅(税込756円)」でした。
実際に口にしてみると——爽やかな梅の香りがふわりと広がり、鰹節の出汁のまろやかさがじんわりと後を追います。口にした瞬間、思わず笑顔がこぼれました。
紫蘇漬けの梅肉のつぶつぶが感じられ、国内産南高梅を使用したこだわりの一本です。鍋物はもちろん、冷奴、焼き魚、カルパッチョ、そして今ブームのせいろ料理にも合うという万能ぶり。「夏の季節は冷しゃぶに大変合いますよ」という野田さんの言葉に深く頷きました。
五角形のタグは、太宰府らしい絵馬をモチーフにしたデザイン。縁起を感じる見た目も含めて、お土産として手に取りやすい一品です。
■贅沢な一杯、だし茶漬け 梅
梅シリーズには、ほかにも「だし茶漬け 梅(税込918円)」という商品があります。茅乃舎だしで漬け込んだ丸ごと一粒の梅干し、八女茶を使用した特製お茶漬けの素——その贅沢な中身は、まさにここでしか出会えない一杯です。若年層にも支持されていて、太宰府のお土産としてもぴったりの一品です。
■路面店だからふらっと立ち寄れる。それが参道店ならではの魅力
これまで茅乃舎の主な出店先は百貨店。どちらかというと60代以上の顧客が中心でした。ところが太宰府の参道は、若い世代や海外からの観光客でにぎわう場所。これまで茅乃舎を知らなかった方が試飲して「美味しい」と購入していく——そんな「初めての出会い」が毎日のように生まれているそうです。
「関東からわざわざ久山町にある茅乃舎のレストランまで来てくださったお客さまが、太宰府観光のついでに立ち寄って、ここでしか買えない商品もあるからって、いっぱい買って帰ってくださったり。茅乃舎ファンとの嬉しい再会もあります」と野田さんは笑顔で話します。
また、毎月25日には菅原道真公の命日に合わせて赤い提灯を下げるなど、地域の伝統行事などを学びながら太宰府の街に溶け込もうとする姿勢も印象的でした。「百貨店とはまた違う、参道ならではの出会いや体験をこれからもっと増やしていきたい」——その言葉に、この場所への本気度が滲んでいました。
「ふらっと立ち寄って、だしを一杯飲んでみてください」と野田さん。買い物をしなくても歓迎してくれる、そんな温かさが参道店には流れています。
1300年の歴史が息づく太宰府で、その参道に新たな場所が生まれました。梅の香りが参道に漂うこの季節、まずは一杯のだしから——ぜひ立ち寄ってみてください。
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■『茅乃舎 太宰府天満宮参道店』
住所: 福岡県太宰府市宰府2-7-22
電話: 092-403-7100
営業時間: 9:00〜18:00
定休日: なし
Instagram:@kayanoya.official
https://www.instagram.com/kayanoya.official/
公式HP:
https://www.kayanoya.com/shop/dazaifutenmangu/
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■ 茅乃舎 太宰府天満宮参道店
住所:福岡県太宰府市宰府2-7-22
Instagram: @kayanoya.official
公式HP
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