福岡・八女で見つけた心と体が整う「台湾ごはん」湯気の向こうに、地域の優しさと父の愛『八女里山的台湾飯店 kumu』(福岡・八女市)【Oasis~心の休息地をめぐる旅~】
■ 八女の里山と台湾が溶け合う、静かな隠れ家
福岡県八女市、福島八幡宮のほど近く。古い街並みのなかに、ふわりと台湾茶の香りが漂う場所があります。『八女里山的台湾飯店 kumu(クム)』。ここは、店主の山下さんが八女の豊かな実りを、台湾の家庭料理やスイーツ、お茶へと仕立てて届けてくれる場所です。
星野村の小豆、地元で丁寧に製粉された小麦粉、そして近隣の畑から届く泥付きの野菜。窓から差し込む柔らかな光を浴びながら、土地の記憶を閉じ込めたような一皿を待つ時間は、忙しい日常で疲れた心をそっと整えてくれます。
■ 「組む」ことで生まれる、生産者との絆
店名の「kumu」には、食材を「組み立てる」という意味が込められています。山下さんにとって料理を作ることは、農家さんが大切に育てたバトンを受け取り、一皿の上に表現すること。それは単なる調理ではなく、地域とのつながりを丁寧に編み直す作業でもあります。
たとえ市場に出せない規格外の野菜であっても、その味の力強さは変わりません。「見た目の美しさよりも、素材が持つ本質を味わってほしい」。そんな静かで熱いメッセージが、素材の滋味を引き出した料理の端々に宿っています。
■ 娘への愛から始まった、食と向き合う日々
「娘を育てたというより、僕が育ててもらったんです」。山下さんはそう優しく微笑みます。かつては自分の食事をおろそかにしていた時期もありましたが、愛娘の誕生を機に一変。「丈夫に育ってほしい」という切なる願いが、自身の食生活を見直すきっかけとなりました。
「何でできているか」がわかる、身近な食材を使った手作りのごはん。それは、一番身近な人を想う究極のラブレターでもあります。お客さんからの「おいしい」はもちろん、娘さんが食べ終えて放つ「ごちそうさま」の一言が、山下さんの何よりの原動力なのです。
■ 15分の待ち時間さえも、贅沢な「癒し」に
八女に流れる、どこか昭和を思わせるようなゆったりとした時間。山下さんはこの街の「いい意味での緩さ」に惹かれたと言います。都会のスピード感から少しだけ距離を置いて、ただ「待つ」ことを楽しむ。そんな贅沢がここにはあります。
ほかほかと湯気が立ちのぼる饅頭(まんじゅう)を待つ15分間や、何煎も香りが変化する台湾茶をゆっくりと淹れるひととき。ここでは効率よりも、季節の移ろいや目の前のご馳走に集中する時間が大切にされています。急がず、比べず。ただ今の充足感に浸るリズムが、心地よく響きます。
■ 日常にある「幸せ」を再発見する旅へ
山下さんが台湾料理を通じて伝えたいこと。それは、外の世界を知ることで「八女にはこんなに良いものがある」と再確認してほしいという願いです。異国の文化というフィルターを通すことで、見慣れたはずの八女の風景が、より鮮やかに、より愛おしく浮かび上がってきます。
特別な日ではなくても、毎日の食事を「幸せだ」と感じられること。kumuは、私たちが忘れかけていたそんな当たり前の喜びを、そっと手渡してくれる場所です。今度の休日、心に余白を作りたくなったら、八女の温かな湯気のなかへ出かけてみませんか。
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■『八女里山的台湾飯店 kumu』
住所:福岡県八女市本町114−1
電話:090-5788-2827
営業時間:11:00〜18:00(OS17:00)
定休日:火・水曜(祝日は営業)
Instagram:@kumu_cafe
https://www.instagram.com/kumu_cafe/
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※営業時間・定休日・記載の内容などは変更している場合がございます。事前にご確認ください。
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【Oasis】
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■ 八女里山的台湾飯店 kumu
住所:福岡県八女市本町114−1
Instagram:@kumu_cafe
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