今回は、規格外の農産物を活用し、食品ロス削減に取り組むフレンチレストラン『Restaurant Spoon(レストラン スプーン)』(久留米市)を紹介します。
■廃棄される「未利用柿」の現状
日本有数の果物の産地として知られる久留米市田主丸町。
田主丸・うきはエリアだけで5万トン以上が廃棄されているといわれていますが、なかでも生産量の多い柿の廃棄率が最も高いそうです。
収穫された柿の中には、味は変わらないものの、表面の傷やサイズが規格に合わないという理由だけで市場に出回らないものがあります。これらは「未利用柿」と呼ばれ、廃棄せざるを得ない現状が当たり前となっているんだとか。
■料理人の技で「柿ジャム」へ再生
「捨てられるものに光を当てられるのが料理人ではないか」そう想いを語るのは、オーナーシェフの井上勝紀さん。この課題に着目した井上さんは、大量の「未利用柿」をジャムに加工することで有効活用できると考えました。
「甘酸っぱい柿ジャム」(450円)
バルサミコ酢の酸味を加え、さっぱり上品とした味わいに仕上げています。
■「味覚教室」で伝える食の未来
井上さんは、「食」への興味が食品ロスの削減につながればと、子どもたちに「味覚教室」を開催するなど、食べる喜びや食の大切さを伝える活動も行っています。
地域にある資源を見つめ直し、料理を通じて次の世へとつないでいく。井上さんの挑戦は、持続可能な地域の未来を形作っています。
『Restaurant Spoon(レストラン スプーン)』
福岡県久留米市田主丸町益生田261-27
Instagram@restaurant.spoon
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KBCでは、2025年12月8日から14日まで、
福岡・佐賀の地域に眠る資源や想いに新たな光を当てる
「ふるさとのSDGs」プロジェクトを展開しました。
本記事は、12月10日に放送された
「Discover!ふるさとのSDGs」の内容をご紹介したものです。
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■ Restaurant Spoon
住所:福岡県久留米市田主丸町益生田261-27
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