今回は、九州を中心とする工場から出る廃材や端材を「素材」として販売する福岡市西区の『MATERIAL MARKET』(マテリアルマーケット)の取り組みを紹介します。
■驚きの廃棄現場と「羽間」との出会い
『MATERIAL MARKET』(福岡市西区)の店内には、本来捨てられるはずだったものが、新たな価値を持った商品として並んでいます。
代表的なのが、有田や波佐見といった有名な陶磁器の産地から出る「羽間(はま)」です。これは陶磁器を焼く時に土台として使われる道具ですが、一度焼成に使われると廃棄されてしまいます。その廃棄に費用がかかるという事実に衝撃を受けた『MATERIAL MARKET』の久保睦さんは、「何かに使えるのではないか」と考え、お香立てやアロマオイルの皿として販売しています。「HAMA」(3枚1セット440円)
■役目を終えた「点字新聞」がデザイン性の高い雑貨に
他にも、北九州市にある視覚障がい者の就労支援センターで作られ、役目を終えた「点字新聞」は、その独特な手触りとデザイン性からラッピング素材として人気です。「TENJI ENVELOPE」(275円~)
■目指すは「自分たちの取り組みがなくなること」
廃材に新たな命を吹き込む活動を続ける一方で、お店が目指すゴールは「廃材を生かした取り組みが必要なくなること」だと久保さんは語ります。
廃材が出る前に“資源が循環する社会”へ。
わたしたちは、そんな未来を目指していかなければいけません。
『MATERIAL MARKET(マテリアルマーケット)』
福岡市西区大字西浦1078-41
毎週土曜のみ営業
Instagram@materialmarket
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KBCでは、2025年12月8日から14日まで、
福岡・佐賀の地域に眠る資源や想いに新たな光を当てる
「ふるさとのSDGs」プロジェクトを展開しました。
本記事は、12月9日に放送された
「Discover!ふるさとのSDGs」の内容をご紹介したものです。
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■ MATERIAL MARKET
住所:福岡市西区大字西浦1078-41
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