福岡市と北九州市の中間に位置する、自然豊かな宮若市。
この地にある人気店『自然派ベーカリー Pont Pain(ポンパン)』に、いま全国から注目が集まる“あるパン”があります。
■全国No.1に輝いた!あの果物を使った絶品パン
話題沸騰中のこのパンは、全国スーパーマーケット協会主催の「お弁当・お惣菜大賞2025」パン部門で、見事最優秀賞を受賞しました。
「見たことも食べたこともないパンを作ることが、私自身のコンセプトです」と語るのは、総括ブランジェールの山本彩子さん。
山本さんが焼く自信作のポイントは、地元・宮若産のレモンです。「果汁が多くて皮が薄く、えぐみが少ないのでパン作りに非常に向いている」と山本さん絶賛するレモンを使ったパンは、連日完売するほどの人気商品となっています。
■耕作放棄地がレモン畑に!「里山レモン」誕生秘話
パンのおいしさの決め手となったのが、宮若の里山で育ったその名も「里山レモン」。レモンの「リスボン」とミカンの「日向夏」を掛け合わせた日本生まれの「璃の香(りのか)」という品種。酸味がまろやかで香りが良く、種が少ないのが特徴です。
実はこのレモン畑はもともと、高齢化や人手不足により荒れ果てた耕作放棄地でした。
「この地域が元気になるために、なんとか再生したい」
そう立ち上がったのは、平均年齢67歳の「里山レモン会」の皆さん。九州産業大学の学生たちの協力も得て、約1.3ヘクタールの土地に220本の苗木を植樹。比較的、害獣被害に強いといわれているレモン栽培を成功させるため、先進地である瀬戸内の視察や、福岡県の技術支援などを受けることで、5年の歳月をかけてようやく出荷にこぎつけました。
■スイーツからクラフトビールまで!広がるレモンの輪
現在、「里山レモン」を使った商品は市内のあちこちで楽しめます。
『ポンパン』の自信作「里山レモンロール」(250円)は甘酸っぱさがたまりません!そのほか、宮若市内の飲食店や店舗には「レモン団子」や「レモンマドレーヌ」、さらに爽やかな香りを生かした「宮若クラフトエール」といったお酒まで開発されています。
福岡市内で開催されたビュッフェ会でも、「里山レモンのタルト」や「里山レモンのチーズケーキ」が提供され、食べた人からは「酸っぱくておいしい!」「さっぱりしているけど濃厚」と笑顔がこぼれました。
レモンを通じて地域を知ってもらいたいという生産者の思いが、形となって広がっています。
地域への愛と情熱が詰まった宮若の新たな特産品。ぜひ、爽やかな「里山レモン」のグルメを味わってみてはいかがでしょうか。
『自然派ベーカリー Pont Pain(ポンパン)』
福岡県宮若市脇田362-1
0949-55-9002
9:00~18:00
Instagram@pontpain_miyawaka
※営業時間などは変更される場合があります。事前にご確認ください。
※九州朝日放送 2025年12月9日「地元応援live Wish+」の放送内容です。
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