この一杯のために訪れたい。うきはの澄んだ水と、元保育所の懐かしさに包まれて。『幾里人珈琲焙煎所』で深呼吸する休日(福岡・うきは市)【Oasis 〜心の休息地をめぐる旅〜】
■子どもたちの笑い声がBGM。心ほどける懐かしい場所
耳を澄ませば、聞こえてくるのは楽しそうな子どもたちの笑い声と、風に揺れる木々の音。
福岡県うきは市、豊かな自然に抱かれた元保育所の建物が、今回の目的地『幾里人珈琲焙煎所』です。
かつて園児たちが走り回っていた園庭は今、子どもたちの遊び場であり、大人がほっと肩の荷を下ろせる特等席になっています。無邪気に遊ぶ子どもたちを眺めながら、椅子に深く腰掛けて珈琲をひと口。そんな穏やかで愛おしい光景が、ここには日常として流れています。
■長い旅をして届く「水」と、店主・濱さんの物語
「まろやかで、珈琲に一番合う水だ」――店主の濱 幾里人さんがそう惚れ込んだのは、うきはの大地が育む地下水でした。
耳納連山や阿蘇山に降った雨が、何十年もの時をかけて地層を巡り、ようやくこの場所に辿り着く。濱さんはその「自然からの贈り物」を自らの手で汲みに行き、暮らしの水として、そして店の一杯として大切に使っています。
グラスに注がれた透明な水の一滴一滴に、長い時間の物語と、この土地の恵みが詰まっているのです。
■頑張るお父さんお母さんへ「もっと自分を甘やかしてほしい」
濱さん夫妻がこの場所を作ったきっかけの一つは、自身が親になって初めて知った「子育ての大変さ」でした。
「世の中のお父さんお母さんは、それだけですごい存在」。だからこそ、ここにいる時くらいは美味しいものを食べて、ゆっくり珈琲を味わって、自分自身をたっぷりと甘やかしてほしい。「子どもたちが安全な庭や屋内スペースで夢中になって遊んでいる間に、お父さんお母さんが、ちょっとでもゆっくりできたら」。そんな濱さんの奥さまの優しい眼差しと言葉からは、日々頑張る大人たちへの温かなエールが伝わってきます。
■一杯の珈琲が、誰かの心を救う「お守り」になるように
「珈琲を通して、優しさが巡る世界になったらいいな」。奥さまがそう語るように、訪れる人にとってこの店は単なるカフェではなく、心を整える避難所のような場所でもあります。仕事や家庭、日々の暮らしで心が少し擦り減ってしまった時、カウンター越しに交わす何気ない会話や、丁寧に淹れられた一杯の珈琲が、ふと涙が出るほど心に沁みることがあるのです。誰かの心の声をそっと受け止め、「大丈夫」と寄り添ってくれる。そんな優しさが、この店の真ん中には静かに息づいています。
■次の週末は、うきはへ。「心の居場所」を探す旅へ
珈琲の香りに誘われて豆を買いに来る人、子どもと一緒にのびのび過ごしたい人、あるいは、ただなんとなく誰かの顔が見たくて立ち寄る人。『幾里人珈琲焙煎所』の扉は、どんな理由で訪れる人にも優しく開かれています。次の休日は、うきはの澄んだ空気を感じにドライブへ出かけてみませんか? ここで過ごすひとときが、きっと明日からのあなたを支える、小さなお守りになってくれるはずです。
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■『幾里人(きりと)珈琲焙煎所』
住所:福岡県うきは市浮羽町山北1846−1
営業時間:10:00〜17:00
定休日:不定
Instagram@kiritocoffeeroasters
https://www.instagram.com/kiritocoffeeroasters/
※営業時間・定休日・記載の内容などは変更している場合がございます。事前にご確認ください。
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【Oasis】
〜心の休息地をめぐる旅〜
私が見つけた心の休息地
大切な人との心温まる出会いが
人生をもっと豊かにしてくれる。
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■ 幾里人珈琲焙煎所
住所:福岡県うきは市浮羽町山北1846−1
Instagram@kiritocoffeeroasters
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