福岡県芦屋町にある『芦屋釜の里』は、室町時代に作られ、茶の湯釜の最高峰と称された「芦屋釜」の復興を目指す施設で、今年で開館30周年を迎えました。 入口では、遠賀川の流れをイメージしたという見事な枯山水の庭園が出迎えてくれます。
■国指定重要文化財の「芦屋釜」2点を特別展示
開館30周年記念 特別展「芦屋釜の美と鋳物師の技」が、2025年12月7日まで開催されています。
館長の新郷英弘さんによると、国指定重要文化財の茶釜は全国に9つあり、そのうちの8つが「芦屋釜」という驚きの事実があるそうです!今回の特別展では、貴重な2点を同時に見ることができます。 一つは『芦屋釜の里』が所蔵する「芦屋霰地真形釜」。びっしりと並んだ霰模様は、職人が一粒ずつ手作業で鋳型に押し当てて作る、まさに神業。今では数億円相当の代物なんだそうです! もう一つは九州国立博物館所蔵の「芦屋楓流水鶏図真形釜」で、躍動感あふれる闘鶏の様子が描かれています。
■伝統技術を受け継ぐ「芦屋釜」の工房
約3000坪の広大な敷地内には、日本庭園や茶室のほか、芦屋釜を制作する工房もあります。 ここでは、現代の鋳物師(いもじ)たちが伝統技術を受け継ぎ、作業に励んでいます。 芦屋釜独特の霰模様を作るための鋳型があり、その技術の繊細さに圧倒されます。 近年、職人の募集をかけたところ、全国から30人もの若者が「鋳物師になりたい」と応募してきたそうです。
■絶景を眺めながらいただく 映えスイーツ「釜ろん」
散策の休憩には、スイーツも欠かせません。
注目は、映えスイーツの「芦屋釜ろん」(1箱10個入り 1100円)。 霰模様や松の絵柄など、芦屋釜のデザインがプリントされたカラフルなマカロンです。立礼席では、抹茶のセット(入館料300円とは別に400円)をいただきながら、贅沢なひとときを過ごせます。
大茶室「蘆庵(ろあん)」では、見事な日本庭園が広がっています。
秋の紅葉は12月中旬ごろが見頃とのこと。冬はツバキ、春は桜が見事だそうで、どの季節に訪れても楽しめそうです。
『芦屋釜の里』
福岡県遠賀郡芦屋町大字山鹿1558-3
9:30~17:00
月曜定休(祝日の場合は火曜)
入館料:300円(18歳以上)
093-223-5881
https://www.town.ashiya.lg.jp/site/ashiyagama/
※営業時間などは変更される場合があります。事前にご確認ください。
※九州朝日放送 2025年11月6日「地元応援live Wish+」の放送内容です。
■ 芦屋釜の里
住所:遠賀郡芦屋町山鹿1558-3
電話番号:093-223-5881
営業時間:室町時代に一世を風靡した「芦屋釜」の資料館や工房がある
GENRE RECOMMEND
同じジャンルのおすすめニュース
AREA RECOMMEND
近いエリアのおすすめニュース



