
ニューオープン!今話題の糸島植物カフェ!「植物をもっと身近に」若者3人の想いが詰まった「植物屋」(福岡・糸島市)【まち歩き】

■若者3人の夢から生まれた植物カフェ
筑前前原駅から歩いてすぐの場所に、ひときわ目を引くユニークなカフェがオープン。
名前は「植物屋」。その名の通り、植物に囲まれたカフェですが、ただの花屋や観葉植物のお店とは異なる魅力の詰まったカフェでした。
2022年、3人の若者たちが植物屋を開業。
彼らは「かっこいい農家になりたい」という思いから観葉植物の勉強を始め、カフェオープン前にはなんと100カ所以上でポップアップイベントを開催。その中で多くの人と出会い、植物の魅力を伝えながら、少しずつファンを増やしてきました。
そして、念願だったお店をついにオープン。観葉植物やお花をもっと身近に感じてほしい。訪れる人と、植物の話をしながらゆっくりコミュニケーションを楽しみたい。そんな想いが、この植物カフェという形になったのだそうです。
営業時間は毎日11:00〜22:00と、朝から夜までたっぷり。
日中はやわらかな光が差し込み、夜にはキャンドルに火が灯されて、落ち着いた雰囲気に。時間帯によって表情が変わるのも、このお店の楽しみのひとつ。
どのタイミングで訪れても、それぞれの魅力がある、そんなカフェです。

■主役はコケ玉、育てる楽しさを気軽に
植物屋の店内でまず目を引くのは、さまざまなコケ玉たち。
ころんと丸いフォルムに、愛嬌ある植物たちが顔を出し、どれもが個性豊か。
実はこのコケ玉、店主たちが多くの植物を育ててきた中で「育てやすさ」「手軽さ」「かわいさ」すべてを満たすアイテムとしてたどり着いたそうです。
初心者でも気軽に始められる植物生活の入口として、コケ玉はぴったり。
水やりも簡単で、場所も取らない。そのうえ、どこに置いても絵になる美しさがあります。
不定期で開催されているワークショップでは、実際に自分の手でコケ玉をつくる体験も可能で、「植物を飾る」から「植物と関わる」へと体験の幅が広がります。

■カフェとしての魅力と、花を選ぶ楽しさ
植物屋はカフェとしての顔も持ち合わせています。
太陽の光と、緑が優しく調和し、静かで心地よい空気が流れています。ドリンクを片手に、のんびり植物を眺めながら過ごす時間は、日常を忘れさせてくれるような贅沢なひとときです。
お花の販売もしており、来店時に自分の目で見て、好みの花を選ぶことができます。
はぎれ布を使ったラッピングは温かみがあり、花束を贈る体験自体が少し特別なものに変わります。
予約は行なっておらず、一期一会の出会いを大切にしてほしいという想いが、この自由なスタイルに込められています。
筆者は夏の花ヒマワリをベースにお任せで作っていただきました。
(今回の花束:税込1,050円 ※花の種類により異なる)

また、アイスカフェオレ、カタラーナ、お母様手作りの植物屋クッキーをいただきましたが、どれも植物に囲まれた空間によく合う、優しい味でした。
(アイスカフェオレ:税込550円/アイスカタラーナ:税込400円/植物屋クッキー:税込100円)
ふらりとお一人で花を選びに来るお客さんや、カップルでカフェを楽しむ方など、店内は終始穏やかな賑わいに包まれていました。
■植物をもっと身近に、を叶える場所
実はこの店舗、もともとは30年以上シャッターが閉まっていた空き物件。
そこを、オーナー3人で業者に頼らず、自ら床を張り替え、壁を塗り、配線を整え、一つひとつ丁寧に作り上げていったのです。
DIYで完成させたこの空間には、彼らの手の跡と想いが色濃く刻まれています。
またオープン前にはクラウドファンディングも実施され、多くの人たちの支援によってこの夢は実現しました。
だからこそ植物屋には、「みんなでつくった場所」という温もりが漂っているのかもしれません。
植物屋は、モノではなく“時間”を売っているお店かもしれません。
植物も、お花も、コーヒーも、そして人との会話も――すべてが心に残る体験です。
この先の3人の物語が、どんな風に広がっていくのか。とても楽しみです。
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◼️『植物屋』(しょくぶつや)
住所:福岡県糸島市前原中央1丁目2-5
電話:080-4695-6142
営業時間:11:00~22:00
定休日:なし
駐車場:なし
SNS:Instagram:@shokubutuya
https://www.instagram.com/shokubutuya/
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※情報は6月27日時点のものです。最新情報はInstagram等でご確認ください。