【レインボーWeek】十人十色~虹色の人生~「悲しみを無理に乗り越えようとしなくていい」エマ・ジャクソンさん

【エマ・ジャクソンさん】マルチタレント/福岡県宗像市出身/福岡市在住/29歳
「男性」もしくは「女性」にはっきり当てはめてはいない
Xジェンダー・女性同性愛者

小学生のときから、「女の子らしく」と言われることに違和感を覚え、スポーツやファッションを通じて、「自分らしく」いる選択を始めた。
高校に入ってからの恋愛をきっかけに、自身の性的指向に気づく。
今は性別の枠に当てはめることなく自由に生き、歌手やMCなどマルチタレントとして活動中。また、教育現場で子どもたちや学生にジェンダーに関する授業をしたり、教員や企業に向けた講演活動を行っている。SNSでの発信も続け、日常的に自身のジェンダー観やLGBTQ+に関する知識、情報を提供している。


大事な存在とはー

―あきらママです。
ゲイバーで長くママをされていた方です。
人生で一番辛いことがあった時に、深夜でも朝方でもずっとそばにいてくれました。
「時間を戻すこともできないし、失った人は戻ってこないという悲しみを
ずっと忘れたりとか、無理に乗り越えるじゃなくて、大切にすればいいんだよ」という言葉に救われました。


当時の自分への手紙―

―今のあなたは、これまでの人生で経験してきた
どんな悲しみや苦しみとも、比べものにならないほどの心の痛みを抱え
自分自身すら失ってしまっていますね。
明日も明後日も、数カ月先でも
その痛みを乗り越えることはできないでしょう。
だけど、あなたの周りにはいつも、大切にすべき人たちがいます。
無理に乗り越えようと考えなくていいから
その痛みさえも生涯愛し続けることが、これからもあなたらしく生きられる道です。


これからの私―

―本当に辛くて前に進めないときに、周りの人たちに支えられて「今」があります。
これからも、誰かが辛い時に、前に進めるきっかけになれるようなアーティストとして活動していきたいと思います。

今、悩んでいるあなたへ―

―私と同じ悩みを持っている当事者と周りの方へ
性別や性的指向を理由に悩んでいる子どもたちはたくさんいますが、身近に当事者がいなかったり、オープンにしている人に出会えなかったりすると、どうしても「自分だけが周りと違う」と思い込んでしまいがちです。
子どもたちが生きづらさを抱え込んでしまわないために、日頃のささいなコミュニケーションにも耳を傾けて、服装や自己表現などの選択肢をぜひ増やしてあげてください。



※セクシュアリティについての記載は、当事者ご本人の承諾済みです。

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