【レインボーWeek】十人十色~虹色の人生~「母と向き合い曇りを拭う」ユメハさん

【ユメハさん】ダンサー/福岡県在住/26歳
男性同性愛の当事者。
16歳の頃、同級生の男の子を好きになったことが自認のきっかけ。現在は、ダンサーとしての自分を通して、広くLGBTQ+の存在を知ってもらうことに取り組んでいる。

大事な存在は―

―母親です。
19歳の時にカミングアウトしました。
母といざこざもあったし、なかなか大学にも行けなかった時期でした。思い悩む日々と重なり、だんだん自分の中で嘘をつくのが嫌になりました。ずっと心の中の曇りがなかなか取れなかったから、それをどうにかしようと思って打ち明けました。
母がポツンと
「世間の普通って普通じゃないんだよ。自分の普通を見つけなさい」
と言ってくれたことで、すごく心が軽くなった気がします。



19歳の自分への手紙―

―19歳のあなたは心の曇りを少しでも拭いたいがため、
家にも帰らず、ふらふらしていますね。
まずは家に帰って、母ときちんと話をしてください。
あなたの母は強い人です。
何があっても、きちんと受け止めてくれます。
その後、母とは親子であり
そして、何でも話せる友人へと変わります。
それが26歳の私が伝えたい「曇りを拭う」唯一のアドバイスです。


これからの私―

―今まで自分のセクシャリティは、すごくマイナスのイメージが強かった。けれど、それをプラスに、アドバンテージに変えて、今ダンサーとして活動させていただいています。これからも、この道を突き進んで行ければなと思います。

今、悩んでいるあなたへ―

― LGBTQ+は、しばしば「ジャンル」として、ひとくくりにされがちです。しかし、当事者それぞれにバックストーリーがあり、持っている悩みも人それぞれです。

悩みがある当事者の方は、たくさん悩んでください。そしてその先にある結論を見い出せたなら、同じ悩みを持つ方の支えとなってください。

当事者の周りにいる方は、どうぞその人の「個」を見てあげてください。皆等しく同じ人間です。たとえLGBTQ+に関する知識がなくても、そばにいてくれる人がいるだけで、随分と心が楽になります。

私のストーリーを通して、少しでも何か感じるものがあれば幸いです。


※セクシュアリティについての記載は、当事者ご本人の承諾済みです。

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