発想は無限大! 街の活性化とSDGsについて楽しく考えるカードゲーム ~ふるさとWish宇美町~
豊かな森林に囲まれ、ベッドタウンとしても人気の福岡県糟屋郡宇美町。宇美町立原田小学校では今年の6月から、週の始めである月曜日の1時間目は、どのクラスも“エンジョイ・タイム”という授業が行われています。全国の小学校を対象にした調査で、学校に行くのが楽しいと思う児童の割合が、福岡県では全国平均よりも低いことが発覚し、学校での楽しみを作ろう!と、独自で始めたのが“エンジョイ・タイム”。どんな力を育てることができるのか、事前に検証したものを授業に取り入れており、内容も「箸チャレンジ」や「コンパスでの模様描き」、「紙飛行機大会」など、実生活で役立ちそうなものから、ユニークなものまでさまざまです。
「街-1(まちわん)」とは・・・
この日、6年生のクラスでは新たなエンジョイ・タイムの授業が始まりました。それは、西日本シティ銀行が街の活性化やSDGs(持続可能な開発目標)について楽しく学べるように開発した「街-1(まちわん)」というカードゲームです。
遊び方は、2~5名のグループに分かれ、グループ共通のテーマになるカードである[場所]カードを1枚と[人・物]カードを1枚引き、机の上に置きます。そして、残りの[人・物]カードを全員に5枚ずつ配ります。メンバーは手持ちのカードから1枚選び、共通のカードと組み合わせ、街を元気にするアイデアをそれぞれ考えていき、順番に発表していきます。またSDGsの17のゴールのうち、どの目標に合っているかも発表していきます。全員の発表が終わったら、ひとり1枚持っている「これワン」カードを、良いと思うアイデアに投票していきます。「これワン」カードをグループ内で最も獲得できたアイデアが1位です。アイデアには正解も不正解もないので、子どもたちの自由な発想で街の活性化につながるアイデアが出てくるかも!また、カードゲームをしながらSDGsについても楽しく学ぶことができますね♪
児童も「難しいけど、楽しい!」
あるグループの共通のテーマは、“古い空き家”と“九州のおいしい野菜”。児童が手持ちのカードの中から発表したアイデアは「“古い空き家”で“九州のおいしい野菜”を使い、“地元の食材でおいしい料理を作るコックさん”がいる」。また別の児童は「“古い空き家”で“福岡のすごいことを全国に届ける新聞記者”が“九州のおいしい野菜”を新聞記事に書く」と発表します。各グループで個性豊かなアイデアが集まったようです。
西日本シティ銀行宇美支店の佐藤正貴さんは「子どもたちに自由なアイデアを出してもらって考える力を養っていただければ。SDGsの教育の一環としても使ってもらえたらと思います」と話します。
※この記事は2022年の情報です(「アサデス。KBC」8月31日放送、リポーター:ボビー)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。
【街-1(まちわん)カード】