自販機、電子キー、自動改札など幅広く搭載 生活支える「ソレノイド」~ふるさとWish飯塚市~
福岡県飯塚市の「タカハ機工」は電気部品「ソレノイド」の製造メーカー。「ソレノイド」とは、電磁力を利用して電気のエネルギーを機械的な直線運動に変換する部品のこと。同社は社内にその一貫生産体制を構築し、現在60種270製品を手掛けています。
「目に見えない部品なのですが、日常生活のいろいろなところに使われています」と話すのは大久保泰輔社長。例えば自販機の釣り銭機構、電子ロック、自動改札機、プリンターの給紙装置などに搭載されており、”安心”で”便利”な生活を支えているのです。
シンプルなギミックなので汎用性が高いのも特徴。そのため、一般の小口販売も行うネットショップを開設以降、使い方のアイデアをものづくり好きな顧客からもらうことが多くなったそう。ファンも多く、なんとソレノイドの福袋まで販売されるようになりました!
そこで同社では、9年前から「ソレノイド」を使ったアイデアを募集する「タカハソレノイドコンテスト(ソレコン)」を開催。これまで、論文の未保存を防ぐ「論文まもるくん」(保存を行うショートカット「Ctrl+S」を定期的に自動で押してくれる装置)や、薬の飲み忘れを防止する「クスリッピー」(指定の時間になると「オクスリノジカンデスヨー」とアラームが鳴り、止めるボタンを押すと薬が飛び出す)など、くすっと笑えてかつ実用的な作品が数多く寄せられました。第9回の応募受け付けも始まっており、続々とおもしろいアイデアが寄せられているそうですよ。
「近年はセルフレジなど人手不足を補うものに使われているので、これからもっと(ソレノイドは)普及していくと思う。コンテストの目的は製品化。実現したときは、ぜひ取材を!」と大久保社長は意欲に溢れます。
第9回タカハソレノイドコンテストの応募は2月10日(木)まで。詳しくは同社ホームページを参考に。
【2023年も無事、第10回タカハソレノイドコンテストが行われた模様。第10回の記念大会にふさわしく、やさしさと面白さにあふれた作品が受賞しています。ぜひHPをご覧あれ!】
タカハ機工
福岡県飯塚市有安958-9
0948-82-3222
※この記事は2022年の情報です(「PAO~N」1月28日放送、リポーター:岡部来亜【アイタガール】)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。
※2023年3月追記。