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父と息子の豆菓子屋 100年続く地元のおやつが進化!~ふるさとWish佐賀県みやき町~
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佐賀県・みやき町の「六田旭豆本舗」は、1912(大正元)年創業。100余年続く老舗豆菓子店で、同店の「六田旭豆」は地元のおやつとして親しまれています。

大きな機械を回しながら豆を煎っているのは、3代目の堤徳昭さん。30秒でも時間を間違えると、煎りが足りなかったり、反対に焦げてしまったりと、使い物にならないそうです。実は、この使っている機械も100年もの。まだまだ現役で、毎日活躍しています。

さて、頃よく煎り終わった豆に、砂糖と生姜をまとわせて「六田旭豆」のでき上がり。赤いパッケージが、とてもかわいらしいですね。

しかし、時の流れとともに売り上げが減少し、店は存続危機にまで陥りました。そこで、このままではだめだ!と一念発起した4代目の堤宗隆さん。同店を継ぐ前はヨガ教室のインストラクターだったという宗隆さんは、美と健康に敏感なヨガ女子たちに相談したところ、革新的なアイデアが次々に生まれたといいます。
そして2年の歳月をかけて誕生したのが、新感覚の大豆スイーツ「美味しすぎるきなこ大豆/抹茶大豆/ココア大豆」です。きなこは北海道産、抹茶は京都の高級宇治抹茶、そしてココアはフランスの「ヴァローナ社」のココアパウダーを使用。高級素材をたっぷり使って採算度外視で作った商品でしたが、人気に火が付き、売り上げは7倍にアップ。うれしい悲鳴を上げるまでになりました。
開発時に一番大変だったのは、コーティングだそう。「豆にパウダーを付着させただけでは、こするとすぐにとれてしまいます。(大豆にしっかりまとわせる技術を開発したことで)海外輸送が可能になりました」。これから、より広く大豆スイーツシリーズを広めていきたいと話す宗隆さん。「ヨーロッパを中心に、世界で愛される豆菓子屋さんになりたいと思います!」と目標実現に向けて歩みを止めません。
同店の大豆スイーツシリーズは、お取り寄せもできます。HPやインスタグラムをチェックしてみてくださいね♪
六田旭豆本舗
佐賀県三養基郡みやき町市武869-4
0942-96-2077
※この記事は2021年の情報です(「シリタカ!」11月8日放送、リポーター:カイラ)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。