「触って心地よいものを」オリジナリティあふれる器 オンライン窯開きも開催中~ふるさとWish鳥栖市~
佐賀県鳥栖市の「魚蓮坊窯(ぎょれんぼうがま)」は、3代続く窯元。「魚蓮坊」という屋号は、初代・松尾次郎さんが、好きだった中国の古い詩から名付けたといいます。
2代目の松尾伊知郎さんは陶芸家であり彫刻家。初代の作風を引き継ぎながらも、“陶芸”という枠には収まらないようなアーティスティックな作品が並んでいます。「彫刻を作るときは、時間の流れや水の動き、風の動きをイメージしています。器の表面にも、時間や空気、水の流れを形作っています」と松尾さん。例えば「波紋カップ」には、波打つような凹凸がほどこされています。「持ちやすさや、触って心地よいものになるよう心掛けています」。熱いものを飲むときは、波の上に指をそえると熱くないといいます。
美しい“トルコブルー”の作品もずらり。中でも注目は、高さ約80㎝のドリッパー付きコーヒーカップ!まだ実際に使ったことはないそうですが、大体想定では30人分ほどのコーヒーが入るらしいです。非売品かと思いきや「ご希望の方がいらっしゃれば(販売を)考えます」と松尾さん。ご興味がありましたら、ぜひ交渉を!
イラストレーターの妻が絵付けを担当 3代目はキュートな作風
娘の海帆さんも3代目を継ぐべく、共に陶器づくりに励んでいます。手掛けるのはゾウがモチーフの歯ブラシ立てなど、かわいらしく日常使いにぴったりな作品。さらに伊知郎さんの奥様はイラストレーター。器の絵付けをしたり、陶器のアクセサリーを作ったりと、家族で窯元を支えています。
販売だけでなく、絵付け体験といった体験教室も行っています。丁寧に教えてもらえるので、初心者や小さい子どもでも大丈夫ですよ♪
工房では、7月19日(月)まで陶器市を開催中。定価から約15%オフで購入することができます。また、インターネットでも「オンライン ゆるっと窯開き」を行っています。なかなか外出できない今は、自宅でゆっくり選ぶのもいいですね。
魚蓮坊窯
佐賀県鳥栖市立石町1520
0942-83-3085
※この情報は、朝の報道情報番組「アサデス。KBC」(6月4日放送)とKBCラジオ「アサデス。ラジオ」(同)でお届けしました。
※この記事は2021年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。