山伏の子孫が作る先祖伝来の味 南極観測隊も温めたユズこしょう~ふるさとWish添田町~
豚汁や豆腐の薬味などに使われるユズこしょう。福岡県田川郡添田町にそびえる霊山・英彦山がその発祥地といわれています(諸説あり)。
英彦山を修験場としていた山伏たちから伝わったとされ、1950年創業の「柚乃香本舗」では、山伏の子孫が地元の材料にこだわり、先祖伝来の味を丁寧に作り続けています。かつては、第3次南極観測隊の食糧支援として使われたこともあるのだとか。
「『柚乃香』は私の祖父が考案しました。元々ユズで羊羹を作っていましたが、戦争中に砂糖など菓子作りの材料が貴重品になり、残ったユズと唐辛子をぐるぐると巻いたものを作った。それを改良して、今の形になったのです」と3代目の林久秀さん。
南極観測隊の体も温めた「柚乃香」は、同町の「ひこさんホテル和」をはじめ、町内の売店やインターネットでも販売しています。
柚乃香本舗
福岡県田川郡添田町落合1287-3
0947-85-0870
ひこさんホテル和
福岡県田川郡添田町大字英彦山233-5
0947-85-0121
※この記事は2021年の情報です(「シリタカ!」4月12日放送、リポーター:石井裕二)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。