歴史好き&登山初心者におススメ!神様と虎が眠る「首羅山」へ~ふるさとWish久山町~
朝の情報番組「アサデス。KBC」(8月4日放送)では、福岡県・久山町で語り継がれてきた伝説が残る貴重な歴史遺産を、ボビーが旅してきました!
頂上には全国でも40塔しかない“薩摩塔”が
久山町には6世紀後半のものとされる「山ノ神古墳」、日本書紀にも登場する「斎宮(いつきのみや)」、“九州のお伊勢さん”とも呼ばれる「伊野天照皇大神宮」など、歴史のある場所やパワースポットが数多く存在します。
今回は、案内役の野下幸太郎さん(88)と一緒に「首羅山」を登ります。この登山道は、今年3月にオープン。野下さんは登山道の整備や山の保全にかかわってきた中心人物の一人。標高289メートルと低く、道も分かりやすいため、初心者でも安心なコースだといいます。
その昔、百済から白山権現という神様が虎に乗ってこの山に降り立ったという言い伝えが名前の由来になった“首羅山”。平安時代から鎌倉時代に栄えた九州最大の山岳寺院があった場所でもあり、大きなお堂や庭園、僧房と呼ばれるお坊さんの生活していた建物などの遺跡が見つかっています。発掘調査では、中国渡来の遺物が多く出土しているのだとか。そのため、同町の学校では首羅山をテーマにした歴史授業も行われ、生徒が首羅山についての絵本を作るなど、久山町民ならだれもが知っている、ふるさとを代表する山なのです。
さて山頂についた野下さんとボビーの目の前には、ひっそりとたたずむ小さな祠が。注目したいのは、両脇に鎮座する「薩摩塔」。日宋貿易が盛んだった鎌倉時代に渡来したとされ、日本国内で現存するのはわずか40塔ほどだといいます。
神と歴史に触れながら登る首羅山は、頂上まで約30~40分の道のり。天気がよければ、博多湾まで見渡せるベンチや、背振山を望む眺望デッキもあるそうですよ!
首羅山遺跡登山マップ(久山町HP)
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※この記事は2020年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。