商店街を愛する女性の想いが込められたひな祭り展~ふるさとWish行橋市~

「ひな祭り展」主催者の三輪三佐子さん

行橋市にある6つの商店街では、3月10日(火)まで「第19回 ゆくはし商店街めぐり ひな祭り展」が開催されています。地域を盛り上げるため、ひな祭り展の準備に奔走する女性を追いました。

薬局・マッサージ店・生花店―商店街のいたるところにひな人形

三佐子さんの嫁入り道具だったというひな人形

「これ、私のお雛様なんです」と、お客様に説明しているのは「ひな祭り展」の仕掛け人・三輪三佐子さん(55)。「嫁に行く前に母に買ってもらったものなんですよ。30年以上経つけれど、着物も色あせてない。やっぱり、ひな祭りの時は(商店街が)カラフルになってワクワクするので、お出掛けするのも楽しくなるんじゃないかな」と、ひな祭りの魅力を話します。

三輪さん手作りの地図 かわいい!

三輪さんは、商店街で雑貨店「ものづくりroom Powan(ポワン)」を経営。このイベントでは、3種類のひな人形を飾っています。イベントに参加したいけれど、ひな人形がないという店には貸し出しと飾り付けも行っているそう。実は、イベントの地図やポスターも、三輪さんの手作り!一人で2週間かけて作っているそうなんです。大変そうですが「(手作りの方が)親しみやすいかなぁと思って。建物の形も見に行って描いているんですよ」と、三輪さんは準備も楽しみながらしている様子です。

19年前に始まった同イベント。2年前、三輪さんが代表を引き継ぎました。それには理由が。「行橋を知ってもらいたい。それと、街中のお店が“これだけ頑張ってますよ”ということを知ってもらいたいんです」。三輪さんが営む雑貨店は、元々120年以上続く紳士服店でした。ゆくはし商店街で生まれ育った三輪さんは、地元への想いも人一倍強いんです。

商店街中にひな人形が飾られる

三輪さんが子どもの頃、100店舗ほどあった活気あふれる商店街は、現在20店舗ほどまで減ってしまいました。「だんだん少なくなっていますが、1店舗1店舗すごく頑張っていらっしゃるんです。だから、少しでも活性化したいと思って(ひな祭りを始めた)。おひな様の時に、今まで入りづらかったお店にも立ち寄りやすくなってほしいという願いもあります」

参加店の人も楽しんでいる

イベント初日、商店街はひな人形一色になっていました。そして「あった!!」とうれしそうに、ひな人形に駆け寄る親子連れの姿が。「毎年3世代で来ています」「お雛様と一緒に、お店の中も見せてもらいました。こういう機会がないと、来なかったかもしれません」というお客様の声も聞かれました。まさに、三輪さんの狙い通りの効果が生まれていたのです。さらに、参加店舗の人も「自分自身が楽しい」「毎年町内が一緒になってできる」とうれしそう。三輪さんの取り組みが、地域を一つにし、活気を取り戻すきっかけになっているようですね♪

3月3日(火)から8日(日)はスタンプラリーも実施。詳しくは問い合わせを!
※イベントは終了しています。

ひな祭り展問い合わせ先 ものづくりroomPowan
☎0930-25-6333

※この記事は2020年の情報です(「シリタカ!」2月19日放送)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

ものづくりroom Powan

住所:行橋市宮市町8-1 ハミング通り
電話番号:0930-25-6333

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