揺らぐ明かりに魅せられて…古都を照らすアンティーク照明専門店~ふるさとWish太宰府市~

心温まる美しい明かりに満ちたその場所は…?!

福岡県の中西部に位置し、多くの史跡がある観光都市・太宰府市。学問の神様として名高い太宰府天満宮をはじめ、大宰府政庁跡など深い歴史を物語る名所がたくさんあります。特に今年は新元号「令和」のふるさととして坂本八幡宮が脚光を浴び、例年以上にたくさんの観光客が訪れています。

2019年12月10日(火)放送、九州朝日放送の情報番組「アサデス。KBC」の「ふるさとWish アサデス。旅行社」では、そんな太宰府市で「心温まる明かりがある」という情報をゲット。古都・太宰府に「あるべくしてある」ともいうべき、明かりの専門店を発見しました。

美しい明かりに満ちたアンティーク照明の専門店

世界中の照明が所狭しと並ぶ

今回のミッションである「明かり」を探して、まずは太宰府市民への聞き込みに向かうボビー。「輸入雑貨やランプが置いてあるお店でしょ?」、「政庁跡前にアンティークって書いてあるトレモロというお店がありますよ」と地元でも知られたお店のようです。

「あ!わかりやすい!これやろ?」早速、教えてもらった先に向かうと、窓から柔らかな明かりがもれる、かわいらしいお店がありました。しかし、店内に入ったボビーは思わず絶句。そこには大きさや形、明るさも異なるさまざまな照明がたくさん!揺らぐ明かりがなんとも幻想的な世界を作っていたのです。

「一体、何屋さんなんですか?」と尋ねるボビーに、「照明に特化したアンティークショップです」と答えたのは、オーナーの加来俊明さんです。ボビーが訪れた「トレモロ」は、福岡出身のオーナーが世界中から買い付けた、300種類以上の照明を販売するアンティーク照明専門店。ビンテージ照明やランプシェード以外にもスイッチやランプパーツなど細やかな部品なども取り扱っています。

時を越えた優しい明かりが魅力

大正時代の日本製シャンデリア(15万円)。レトロなデザインがアンティークならではの“味”!

店内に並んだ数々の照明から、加来オーナーのおすすめをいくつか教えてもらいました。「これは1890年代のアメリカの照明です」と案内されたのは、ガス灯時代に作られたアメリカ製の照明。「配線を替えて電気で使えるようにしています」と加来オーナーがいうように、アンティークらしい味わい深い風合いはそのままに、現在の日本で使えるようにリノベーションされています。

「一番のお気に入り」は、1960年代の日本の照明。大正時代に作られたシャンデリアで、ロマン漂うエレガントなデザインが施されています。「これもLED電球に付け替え、明るく実用的に使えるようにしています」と加来オーナー。アンティーク照明の中には100年以上経ったものも多く、そうした古い照明も、極力オリジナルの状態を残しつつ普段使えるようにメンテナンスや修理などを施し販売するのが「トレモロ」スタイル。海外から輸入したものは日本で安全に使えるよう、部品を交換しています。ビンテージのスイッチやパーツ類も豊富に取り揃えている専門店ならではのこだわりです。

「アンティーク照明ならではの温かみや懐かしさを感じてほしい」と語る加来オーナー

加来オーナーが厳選した珍しいアンティーク照明を求め、市内に限らず遠くは関東から来店するほど多くのファンがいる「トレモロ」。どうして太宰府に店を?とボビーが尋ねると、「毎年9月に開催される『古都の光』に魅せられて…」と加来オーナーがオープンのいきさつを語ってくれました。

「古都の光」とは、太宰府が持つ素晴らしい歴史的文化資源(ヒト・モノ・コト)に光を当て、地域の魅力を再発見しようと開催される秋の一大イベント。九州国立博物館をはじめ、太宰府天満宮と門前町周辺、観世音寺・戒壇院、大宰府政庁跡や水城跡などを灯籠や光のオブジェで彩り、灯明の明かりによる「光の道」でつなぐ幻想的な世界が広がります。

「市内各地が美しい光に満ちて、とってもきれいなんですよ。私もお客様の心に少しでもそんな明かりを灯せたらと思って、太宰府に照明に特化したお店をオープンさせたんです」と加来オーナーは熱く語ってくれました。

カスタムで作るオリジナルのアンティーク照明も人気!

サビ具合や形などを風合いや質感もこだわったオリジナルのカスタム照明

「わぁ!これ懐かしい!」とボビーが見つけたのは、アメリカ製のランプ。ターコイズカラーのシェードが特長的です。「これ、銀行やバーでよく見かけた!」と感慨深い様子でランプを眺めるボビーに、「これも面白いですよ」と加来オーナーが案内したのは、なんともユニークな形をした照明です。

「どっかで見たことある形…」とつぶやくボビーに、「実はこれ、アメリカのランプシェードとパーツに、日本の病院で昔使われていた点滴台を組み合わせたものなんです」と加来オーナー。実は「トレモロ」では世界各地の部品でカスタムし、「世界に一つだけ」のユニーク照明も販売しているのです。

メモリが付いたレトロな身長計測器を使った照明を見ながら、「なんでこんなものを?」と尋ねるボビーに、「かわいいかなと思って…」と笑う加来オーナー。遊び心と独特の感性でカスタムされたオリジナル照明は大人気で、個人宅はもちろん、カフェやレストランなどにも利用されているといいます。店内で選んだ自分好みのパーツと電球を組み合わせた照明作りも可能で、「世界に一つの自分だけの明かり」をカスタムできるのも専門店だからこそ!多くのファンを魅了しているのも納得です。

「アンティーク照明って、付けた瞬間ホッとするし、なんか安心する…照明って何かを見るために付けるものと思ってたけど、違うね…」とつぶやくボビー。アンティーク照明が醸し出す優しく、懐かしい明かりにすっかり魅せられたようです。

時を重ね、世代を越えてなお、人々の暮らしを優しく照らすアンティーク照明。寒くなる時期、柔らかな光に包まれた心温まる空間を作り出す「自分だけの明かり」を見つけに、ぜひ一度、「トレモロ」を訪れてみてはいかがでしょうか。

■アンティークショップ トレモロ 福岡太宰府
福岡県太宰府市観世音寺1-19-25-1F
TEL:092-924-2888
営業時間:12:00〜19:00
定休日:不定

※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。


トレモロ

住所:福岡県太宰府市観世音寺1-19-25-1F
電話番号:092-924-2888
営業時間:12:00〜19:00
定休日:不定

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