うきはの自然とスペインが見事に融合!山奥に佇む燻製レストラン ~ふるさとWishうきは市~

自慢の燻製やうきはの食材が堪能できるイビサスモークレストランの「ランチコース」(1人前 3080円)※画像は2人前

月曜から金曜まで毎朝KBCで放送されている情報番組「アサデス。」の名物企画の1つに「アサデス。旅行社」があります。毎回出される指令をもとに、福岡県のさまざまな市町村で聞き込みを行っているリポーターのボビーは今回、うきは市を訪れました。

山奥にぽつんと一軒!?2代続く老舗の燻製レストラン

スペインの石造りの建物を参考に、石を積んで作られた「イビサスモークレストラン」

福岡県の南東部に位置し、人口約2万9000人のうきは市。豊かな自然にあふれ、山あいには日本棚田100選にも選ばれた「つづら棚田」の絶景も広がっています。そして、年間を通してさまざまな果物が収穫される“フルーツ王国”としても有名で、なんと人口あたりのスイーツ店の数は日本一なのだとか。11月には、旬を迎えた柿狩りが楽しめるそうです。

そんなうきは市で今回ボビーが探すのは、“うきはの食材や絶品の燻製が味わえる、山奥に佇むレストラン”。まちで聞き込みをスタートしましたが、今回はあっという間に情報をゲット。「イビサ。スペインに行っていた方が燻製を作っている店がある」「ソーセージやコーヒーがある」など、地元のみなさんからたくさんの情報が。どうやら、30年ほど前からある、地元では有名なレストランのようです。

先代オーナーの新生氏がスペインの石造りの建物に魅了されたことから、この地を選んで移り住み、ハムやソーセージなどを作り始めたことがお店の始まりだそう

そこで早速、お店へ向かうことに。山奥へと車で20分ほど進むと、山の中にぽつんと1軒佇む「イビサ スモークレストラン」がありました。扉を開けると、「うわぁ~!」とボビーは思わず声を上げて驚きます。「すごい空間!大きな梁などがあり日本の古民家っぽいところもあれば、全然そうでない(外国っぽい)部分もある」と、石を積み上げて作られたこの建物に圧倒された様子。

「“イビサ”というのは、スペインの地中海にある小さな島の名前なんです。うちの父親がスペインの石造りの建物に魅せられて。それで石を積んでレストランを作ったんです」と話すのは2代目オーナー・尾花 光さん。画家だった父・尾花 新生氏がうきはの山奥に移り住み、燻製を作るようになったことから始まったというこちらのお店。今回は、自慢の燻製とうきは産の食材をメインに使ったランチのコースをいただきました。

うきはの食材と燻製を堪能できる絶品コース

ランチコースの1つ、自家製ハムのプレート。地元産の耳納豚を使ったものなど、ここでしか味わえない燻製ハムを堪能できます

ずらりと用意されたコース料理に、「うわぁ~!かなり豪華なコースですね。色といい香りといい…ちょっと興奮します!」とうれしさを隠せないボビー。まずは自家製ハムのプレートからいただきました。皿には数種のハムがのっていますが、まずは地元のブランド豚「耳納(みのう)豚」のロースから。さらに、火を使わず3カ月間熟成させたソーセージ「チョリソー」も味わい、「味が深いですね、どれも大満足!」と一皿目からすでに高評価。

メインは「耳納豚のステーキ」。山桜のチップでスモークしながら焼かれた一品で、「噛めば噛むほど肉汁がじゅわ~っと出て、口に残るのは燻製の香りと味ですね」と、そのおいしさに感心しきりのボビー。スペイン料理に欠かせない「パエリア」もコースに入っており、うきはの自然の恵みがまるごと味わえる内容となっています。「うきはの山奥に住んで、感謝することがいっぱいある。川もきれいだし、食材も農家さんが一生懸命作っていてフルーツも豊富にありますし。本当にすごいなと思います」と語る尾花さん。うきはへの感謝が、しっかり料理に込められているということが伝わってきます。

尾花さんは地元の方に教えてもらいながら山でシイタケを栽培し、料理に使っているという

「自然に感謝しながら生活できるのが、うきはの良さ」とも語る尾花さん、 “うきはの魅力を伝えたい”と、ボビーをあるところへ連れて行ってくれました。「あ~!シイタケの原木ですね!」と、ボビーはすぐにシイタケ栽培をしているのだと理解できた様子。「村の人にいろいろと教えてもらいながら(シイタケを栽培している)。ここで生きる知恵を持ってらっしゃる方がいるので」と地元の方の協力を得ながらシイタケ栽培をしていることも教えてくれました。

さらにイビサスモークレストランでは、世界にうきはの農業を知ってもらおうと、海外からの農業ボランティアも積極的に受け入れています。取材の際に来ていたのは、マレーシアから来たという27歳のサムさん。尾花さんはボランティアの受け入れについて「都会からここにきて、うきはの良さを感じて自然を大切に思ってくれれば」と語ってくれました。

実は7年前の九州北部豪雨で被害を受け、お店の裏が3分の1ほど流されたそう。それでも尾花さんは、この山が好きで店を続けているといいます。そんな、うきはを愛する尾花さんが作る料理、ぜひ一度食べてみたいですよね。ボビーも「やさしい味の燻製で、めちゃくちゃおいしかった!また行きたい」とイチオシしていました!

■イビサスモークレストラン
住所:福岡県うきは市浮羽町田篭719
電話:0943-77-7828
営業:土・日・祝日 ランチのみ営業 ※1・2月は休み
(不定休なので来店時は事前に連絡を)

※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。

イビサスモークレストラン

住所:福岡県うきは市浮羽町田篭719
電話番号:0943-77-7828
営業時間:土・日・祝日 ランチのみ営業 ※1・2月は休み
定休日:定休日:月~金(不定休なので来店時は事前に連絡を)

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