個性派ぞろいの町で発見!衝撃のアンティーク家具専門店~ふるさとWish志免町~

ボビー衝撃!めくるめくアンティークの世界

福岡県の西部に位置する糟屋郡志免町は、県内で3番目に小さなエリア。かつては炭坑の町として栄え、その栄光と歴史を今に伝える国の有形文化財「竪坑櫓」は、町のシンボルとして親しまれています。都心部に隣接する利便性と、自然がほどよく残る好環境から、「住みたいまち」として人口増加傾向にある志免町。新旧の良さが混在するこの町には、ユニークで個性的なお店がたくさんあります。

2019年10月29日(火)放送、九州朝日放送の情報番組「アサデス。KBC」の「ふるさとWish アサデス。旅行社」では、そんな志免町でひと際、個性を放つ家具屋さんに潜入。そこには優雅で美しく、貴重なアンティークの世界が広がっていました。

住宅街にあるオンリーワンの家具屋さん

住宅街で見つけた圧倒的な個性を放つ家具屋?!

「家具店ってどこにでも同じようなものがあるやん?何が違うの?」今回のミッションを聞いたボビーはテンションが上がらない様子。確かに、まちに必ず1軒、最近では2、3軒存在する「家具屋さん」をなぜ…といぶかるのも納得。しかしながら、今回は「一風変わった店」ということで聞き込みに向かいます。すると「あぁ!アンティーク家具屋さんでしょ?」と有力情報をゲット!早速、現地へ向かいます。

「ステキな家だからすぐわかりますよ」と教えられた先は住宅街。しばらく歩くと突如、「間違いない!コレやん!」と前方を指さすボビー。「ここだけ日本じゃ、なかごた!」と博多弁丸出しで大興奮するボビーが発見したのは、なんとも個性的な一軒家です。

「こんにちは~」と玄関の扉を開けた途端、「すごい…」と絶句するボビー。そこには美しいデザインと高級感漂う装飾で造られた家具、家具、家具…。「これどこの国にいるんですか、いま!?」とボビーは思わず感嘆の声をもらします。そこへ「一応、日本なんですけど」と笑いながら現れたのは、藤田徹幸さん(69歳)。ボビーが訪れた「アンティークフジタ」のオーナーです。

風合い漂うアンティーク家具の世界

オーナー厳選の英国アンティーク家具がずら~り!

「アンティークフジタ」は自宅兼アンティーク家具店として志免町で25年続くお店。販売スペースには、藤田オーナー自ら、直接、イギリスで買い付けた約100年前のアンティーク家具がズラリと並んでいます。

「現代の家具と何が違うんですか?」と尋ねるボビーに、「遊び心があるんですよ。なんでこんなところにこんなものが付いているんだろうとか…」とアツく魅力を語る藤田オーナー。

たとえば、1940年代のチェスト。洋服などを収納するものですが、実は机にもなる造りになっています。この家具が作られていた約80年前のイギリスでは、狭い部屋が主流で、洋服ダンス、机、レターボックスが一緒になった機能的なものが多く存在していたといいます。また家具にはすべてカギが付いていますが、これも時代を映しているといいます。「当時の英国は使用人が家事を担っていましたから、家具の中身を持ち出されないための防犯用なんですよ」と藤田さん。ほかにもお皿を立てかけられるよう、棚板に溝が彫られたカップボードは、家具を一つの財産として考え、収納し守るだけでなく、飾ってオシャレに見せる工夫もなされていたのだそう。アンティーク家具の凝ったデザインや装飾には、造られた時代ならではの意味合いがある、それが魅力だと藤田さんはいいます。

「1点もの」なのに、激安なワケは?!

装飾やデザイン以外にも凝った細工が施された1940年代のサイドボード。破格の15万円!

「このサイドボード、引き出しが隠れているんですが、どこか分かります?」と、いたずらっぽく笑いながら藤田さんが案内してくれたのは、一見、何の変哲もないサイドボード。引き出しを触ったり、天板を押してみたりするものの、「分からん…」とボビーは白旗。正解は「天板の下の仕掛け」。高価な銀食器などを収納するための細工だそう。

そこでフッと値札を見てボビーは気づきます。「こんなの、イギリスで買ってもこの値段って、安いよ!日本で買えるっていうのがスゴイ!」。アメリカ人のボビー曰く、海外のアンティークショップでもこんな安価はないというのです。藤田オーナーも「多分、イギリスの店と同じような値段だと…(思う)」というから、スタッフ一同「え?同じ値段でいいんですか?」とビックリ。

アンティーク家具の多くは、質のいいウォールナット材やオーク材、ローズウッド材など、高級な木材をふんだんに使用して造られています。同じ木材で作った現代家具もありますが、木目も家具の装飾として使用するアンティーク家具は贅沢な部分だけを用いています。実用性・機能性を重視した日本の家具と異なり、イギリスなどヨーロッパの家具は、装飾品であり、財産の象徴として考えられていたからこその“こだわり”といえるでしょう。

しかも年月を経る中でできるキズや汚れも風合いに変化し、新品にはない輝きをもつアンティーク家具は1点もの。それを現地と同じ値段で買えるというのは、激安度が違います。

藤田さん(左)が一人で買い付けから修理、販売まで行う

どうしてそんなことができるのか―。それは藤田オーナーが買い付けだけでなく、修理、配送まですべて自身で行っているから。店舗も自宅を兼ねているため家賃はタダ。だからこそ、他店では実現できない安さで提供できるのだといいます。
実際、英国の伝統家具として名高い「チェスターフィールドソファ」が衝撃価格で販売されています。イギリスの国会議事堂やアメリカのホワイトハウスにも用いられているという格調ある家具、しかも1960年代というアンティークなのに!
「メチャクチャ、座り心地が最高~!」とちゃっかり座ってみるボビー。「さっきのサイドボードが15万…これが25万…うん、買えるね…」とすっかりアンティーク家具にハマったようです。

藤田オーナー自身、自宅の家具を買いなおす際、訪れた家具店で「実際にイギリスに行った方が早い」といわれ、現地でハマったそう。そんな藤田オーナーがいう最大の魅力は、「長持ちするように造られているからこそ、何十年と使用することができ、家族が過ごした時間を代々受け継いでいけるのはアンティーク家具ならでは」とのこと。
長い時を経たアンティーク家具が教えてくれたのは「モノを大切にする心」。物があふれる現代社会にこそ受け継いでいきたいものでした。



■アンティークフジタ
粕屋郡志免町桜丘1-14-7
TEL: 092-937-6112
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜

※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。

アンティークフジタ

住所:粕屋郡志免町桜丘1-14-7
電話番号:092-937-6112
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜

MAP

エリア 気になるエリアの厳選情報をチェック!

もっと見る

ランキング 最旬の注目記事ランキングをチェック!