直球豚骨は“ネギだく”も旨いのだ! 福岡県筑後市「壬六ラーメン」ふるさとWish 筑後市  ~年間300杯! 豚骨戦士 福岡のラーメンを斬る!VOL.9~

煮卵らーめん(650)。しっとりと炊いた豚バラチャーシューも美味

福岡県の全市町村を巡り、各地の旨いラーメンを週替わりで紹介する本企画。
9杯目の舞台は福岡県筑後市。
VOL.7では大木町「久留米軒」、VOL.8は宮若市「来々軒」と、郷愁を誘う古のラーメンを啜ってきたが、今回は注目の若手が迎える気鋭店、筑後市「壬六(じんろく)らーめん」を紹介する。

剣道も凄腕! 実直な店主が“より旨い一杯”を追求

「壬六(じんろく)らーめん」店主の江崎浩大さん

実は、筑後市にはラーメン店はそれほど多くない。どちらかというと、うどんが存在感を放つエリアだ。「麺房てうち庵」も人気だし、「麺楽」の“うどん&カツ丼”は筑後といえばの名物グルメに挙がるだろう。
「もちろんラーメンファンも多いはず」。そこをチャンスと捉え、「壬六(じんろく)らーめん」店主の江崎浩大さんが筑後市に店を構えたのは2015年。正確には瀬高町から移転してきた(前身店は2013年開業)。

定番のラーメンにネギと煮卵を追加した一杯(¥750)。切り立てネギのシャキシャキ感がたまらない

江崎さんは昭和57年生まれ。久留米ラーメンや大牟田ラーメンに幼少より親しんで育った。ラーメンの道に入り10年、趣味の剣道歴は30年になる。
「剣道を通じて知り合った方がラーメン店を経営していて、ウチにこないかと誘われたのがきっかけ。営業マンから転身し東京のラーメン店で働き始めました。故郷で独立開業するという明確なビジョンがあったので、すべてを吸収しようと死にものぐるいで働きましたね」と修業時代を懐かしむ江崎さん。

江崎さんは、実直でとても気持ちのいい人柄だ。福岡ラーメン界の店主たちとも親交が深く、“より旨いラーメン”のため先輩方に貪欲にアドバイスを求める。

「特に佐賀の秀ちゃんラーメンの店主さんには本当にお世話になっています。いつも的確なアドバイスをいただいていますね」。

ラーメンは定番、黒、赤の3種。夜はホルモンなどの一品料理も

江崎さんが行き着いたラーメンは、豚頭をメインに鶏ガラも一緒に炊く“共出し”製法。丁寧に下処理した豚骨を炊き込みながら、時間差で鶏ガラを投入し12時間以上コトコト。コラーゲンがたっぷり染み出た、とろみスープを作る。

明治期からの歴史のある柳川市「モリヤマしょうゆ」をベースに独自のラーメンダレを作る

「食べやすさ、飽きのこない味が大枠ですが、上品すぎることなく心地よい豚骨フレーバー、程よく荒々しさを感じるスープに仕上げています。鶏ガラも加えるとまろやかさが増すんですよ」と胸を張る江崎さん。定番の豚骨に、「赤」、「黒」のバリエーションも用意。赤ダレはコチュジャン、ラー油、芝麻醤など。焦がしニンンクの黒マー油とともに手作りにこだわっている。
そして、地元産ネギを“盛りまくり”の一杯もおすすめ。

鳥栖「長野製麺」から仕入れる麺は、多加水でモチモチ感が立つ中太ストレート。卓上の辛子高菜には“瀬高たかな”を採用している。
これからのラーメン界を担う職人、江崎さんの熱い思いが詰まった一杯。
筑後市を訪れた際は、ぜひすすっていただきたい。

※2019年3月は長期休業予定あり。事前に要確認

【壬六(じんろく)らーめん】
住所:福岡県筑後市山ノ井寄丸867-1
電話:0942-42-3966
営業時間:11:00~15:00、18:00~22:00、金・土曜の夜は~翌1:00
休み:水曜、毎月最終火・水曜 
席数:40席
駐車場:3台(夜は10台)

※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

壬六(じんろく)らーめん

住所:福岡県筑後市山ノ井寄丸867-1
電話番号:0942-42-3966
営業時間:11:00~15:00、18:00~22:00、金・土曜の夜は~翌1:00
定休日:定休日:水曜、毎月最終火・水曜

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