季節を五感で味わうー”伝統と革新”が見事に調和する老舗和菓子店~ふるさとWish宇美町~

安産祈願の“子安の石”に見立てた、胡麻最中に柚子餡を詰めた「うみもなか」(151円)

2019年10月14日(祝)に放送されたKBCの夕方のニュース番組「シリタカ!」内の「ミツケタ!」コーナーでは、福岡県宇美町にある素敵なお店をご紹介しました!

アパレルの経験を生かし手掛ける“ブランディング”

さつまいものような形をした「ほっこ里(り)」

福岡県北西部に位置する宇美町は、安産祈願で訪れる人も多い「宇美八幡宮」が有名です。その宇美八幡宮にとてもおしゃれなお店があるということで、リポーターのカイラ君が訪ねました。

宇美八幡宮では「子安の石」を預かって持ち帰り、産後に別の新しい石に子どもの名前等を記して預かった石と一緒に納めるという慣わしがあります。その「子安の石」に似た「うみもなか」というお菓子があるのですが、それを販売しているお店が境内の中にあると話すカイラ君。

アーティスティックなデザインの紙袋やお菓子の包み紙も印象的

少し歩くと、正面の鳥居から向かって右に、歴史ある境内に溶け込みつつも洗練された雰囲気を放つお店「季(とき)のせ」を発見!早速店内に入ると、先ほどカイラ君が話していた「うみもなか」がありました。その他にもいろんなお菓子が並んでおり、カイラ君が気になったのはさつまいものような形をした「ほっこ里(り)」。「かわいい形のこちらは、どういう(お菓子)?」と尋ねると、「あんこも皮も芋でできていて、ミントとシナモンを使った秋のお饅頭になっています」と社長の宮部 圭吾さんが教えてくれました。

さらに、カイラ君が気になったのは、和菓子屋では類を見ないほどおしゃれな紙袋などのパッケージ類。「前にアパレルをやっておりまして、そのときの知人にお願いして一緒に作っています」と宮部社長。前職で培った人脈やセンスを生かして、お店づくりをしているというのです。宮部社長は「祖父の代から和菓子店をやっているのを見て、いつか僕もやりたいと思っていた」と、転身した理由を教えてくれました。

父の職人技も光る!おしゃれすぎる和菓子

アパレル出身の圭吾さんだからこそできる“おしゃれ”な店づくりも「季のせ」の人気の秘密

今は、父、弟と共に「季のせ」を支える宮部社長。二人は店の奥で作業中ということでカイラ君が会いに行くと、ちょうど、父・聖さんが饅頭を作っているところ。この作業は聖さんしかできないといいます。弟の陽介さんいわく「繊細な型取りと、すべて同じようにきれいに仕上げる作業というのは、かなり技術がいります」とのこと。聖さんは「(陽介さんができるまでには)あと10年早いですね」と笑いながらも、厳しい職人の顔をのぞかせます。

冬が近づくにつれ、形や色を変えて季節の移り変わりを表現する粋な和菓子「秋来たし」(270円)

聖さんのそばには形作った饅頭がずらりと並べられていましたが、どれもちょっと変わった形をしています。ふっくらしているけれど少し先が細くなっている饅頭は、蒸したあとに羊羹をかけていくそう。オレンジ色の羊羹をかけて、上に葉のようなものをのせると、あっという間に“柿”に!しかも、これから秋が深まるにつれ、この色が濃くなっていき冬になると“干し柿”になるといいます。余すところなく技巧を費やす和菓子と、趣向を凝らす包み。もはや、非の打ち所がありません。

この柿の姿を模した「秋来たし」は、「当店の秋の代表作で、柿の実を入れて上品に仕上げています」と陽介さん。試食したカイラ君は「ああっ、上品!」とその味に感動していました。

上品な和菓子が並ぶ「季のせ」でしたが、同コーナー最後に行われるおなじみの“ミツケタ!”ポーズの際には、皆さん大はしゃぎ。和気あいあいと楽しそうな雰囲気で中継を終えることができました。

歴史ある宇美八幡宮でお参りをして「季のせ」で季節の和菓子を買って帰るというのも、風情ある秋の過ごし方かもしれませんね。この秋のお出かけコースに、ぜひ宇美町を加えてみてください!

■季のせ(ときのせ)
住所:福岡県糟屋郡宇美町宇美1-1-24 宇美八幡宮内
TEL:092-410-3824

※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

季のせ

住所:福岡県糟屋郡宇美町宇美1-1-24 宇美八幡宮内
電話番号:092-410-3824

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