華麗なる人馬一体!夫婦の固い絆で目指せ、オリンピック!~ふるさとWish那珂川市~
2018年10月1日に、「人口5万人以上」の市制施行要件を満たして、市に昇格した那珂川市。福岡の中心部へのアクセスが良く、通勤や通学にも便利で暮らしやすいまちとして住宅やマンションが増加。一方で、川と山林に囲まれた穏やかな景色も広がります。都会と田舎の“いいとこどり”をしたような、ほどよい環境が魅力の街です。
2019年9月16日(月)に放送された、KBCの夕方のニュース番組「シリタカ」の人気コーナー「ミツケタ!」では、そんな那珂川市の魅力にひかれ、移転オープンした乗馬クラブを紹介しました。
オリンピックを目指す妻のために…
カイラ君が訪れた「ドレッサージ プラスオール福岡」は、九州で唯一、馬場馬術競技を専門とする乗馬クラブ。カイラ君も大自然をバックに、馬にまたがって登場です。
馬術はその名の通り、馬とともに行う競技スポーツ。オリンピックにおいて唯一、動物とともに競い、男女の別なく戦う競技でもあります。そのため、競技者の体力や体格よりも、いかに馬と一体になりうまく乗りこなすか、経験を積んだ技術や鍛錬が必要となります。
オリンピックで実施される障害馬術、馬場馬術、総合馬術以外に、エンデュランス、レイニング(ウエスタン)、馬車、軽乗と、さまざまな種目がある馬術。オーナー西嶋顕太郎さん曰く、「歩き方や決められた動きの正確さと美しさを競う馬場馬術は、フィギュアスケートに近い」とのこと。馬に乗っている人間が細かく指示を出して馬を誘導しますが、馬が自らその動きをしているかのように演技することが高得点に繋がる馬場馬術は、まさに「人馬一体」が要求される競技だとも言います。
でも、単なる乗馬クラブではなく、馬場馬術に特化したクラブをオープンさせたのはどうしてなのでしょうか?
実は西嶋さんの妻・葉子さんは、国内でトップクラスの実績を持ち、オリンピック出場を目指す現役競技者。そんな妻のためにと、西嶋さんは脱サラして「ドレッサージ プラスオール福岡」をオープンさせたのです。「水もきれいで緑も豊かな那珂川市は、馬の飼育にとても適した環境だから」と、一家で那珂川市に移住。「家族一丸となってオリンピック出場を応援しています」と西嶋さんはニッコリほほ笑みます。
馬にも第2の人生を楽しんでほしい
「ドレッサージ プラスオール福岡」では、現在、8頭の馬を飼育しています。「その半分、4頭は元競走馬です。引退した馬をリトレーニングして、セカンドキャリアとして馬場馬術競技で活躍してほしいと願っています」と西嶋さん。自分と同じように第2の人生を馬たちに楽しんでほしいと、愛情を持って飼育しています。穏やかな表情で西嶋さんに寄り添う馬たちは、熱い思いと深い愛情をしっかりと受け止めているに違いありません。
また、西嶋さんは「子どもたちに馬術を広め、将来馬術選手を目指してもらいたい」との思いで「毎日乗ってもOK」の定額制レッスンを導入。たくさんの子どもたちが、馬との触れ合いを楽しみながら、馬術を学んでいます。
人と馬が共に信頼し合い、一体となって楽しむ馬場馬術。馬も人も癒される那珂川市の豊かな自然の中で、より深く強い絆で結ばれた競技者たちが将来、オリンピックで活躍する日もそう遠くないでしょう。
■ドレッサージ プラスオール福岡
福岡県那珂川市成竹72-1
TEL:092-555-6007
※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。