懐かしくて“恋”しちゃう!? 郷里の味をアレンジし誕生した“こい餅” ~ふるさとWish苅田町~
毎週月曜~金曜の夕方に放送されているKBCのニュース番組「シリタカ!」。この番組で人気の「ミツケタ!」は、リポーターのカイラ君がガイドブックにも載っていない福岡県内の魅力をアイタカーで見つけに行くというコーナーです。
2019年9月9日(月)の「ミツケタ!」で訪れたのは、福岡県苅田町。北九州市の南に位置し、工場が立ち並ぶ一方で豊かな自然も残っている町です。今回は、そんな苅田町で地元の人に愛されている珍しいスイーツを紹介すべくカイラ君が「ギャラリー&カフェ とんぼ」にお邪魔しました。
郷里の名菓をヒントに考案「こい餅」
カイラ君が店に入ると、マダム達がお餅のようなスイーツを食べながらお茶を飲んでいます。「今食べているのは、何ですか?」と尋ねると、「“こい餅”ですよ」と教えてくれました。「甘くなくて、程よくおいしいです」という感想も。
ちょうど「こい餅」を作っているとのことで、キッチンへ向かうと店長の岡田 繁子さんがいらっしゃいました。そこには、出来立ての「こい餅」が。「“こい餅”とは何ですか?」とカイラ君が尋ねると、「私、鹿児島(出身)なんです。鹿児島には『かるかん』『あくまき』『煎粉(いこ)餅』という3大銘菓がありまして。その中の『煎粉餅』をアレンジしたんです」と岡田さん。「私、この苅田の里山が大好きで。最初はカフェのスイーツとして作ったのですが、好評だったので、今では餅菓子として製造・販売しているんです」
「煎粉餅」は本来、もち米の煎り粉を砂糖湯でこねて作られるものですが、岡田さんはそれにピーナッツなどを入れてアレンジをしているそう。カイラ君、出来立てをいただきます。「おいしい!本当に、あまり甘くない。ピーナッツの風味がすごくいい!」と絶賛。すると岡田さんが「最初はクルミで挑戦してみたのですが…食感はいいけれど風味がなくて(結局ピーナッツにした)」と開発の裏話も教えてくれました。
これが“最後の恋”!?あの時のドキドキが商品名に
「でも、“いこ餅”ではなくて、名前が“こい餅”になっているのは?」と疑問に思ったカイラ君。「ネーミングを考えている時にすごく胸がドキドキして。“これが私の最後の恋かしら”と思って、“こい餅”に」と岡田さん、商品名の意外な秘話も明かしてくました。ご自身が考案したお菓子の名づけにドキドキ…とは、それほどまでに岡田さんの想いが込められていたのでしょうね。
岡田さんが故郷・鹿児島の名菓をアレンジし、苅田町で育てた「とんぼのこい餅」。今では地元の銘菓として、苅田町のふるさと納税の返礼品にもなっています。苅田町へ遊びに行ったときは、“ドキドキ”の「こい餅」を「ギャラリー&カフェ トンボ」でぜひ味わってみてください。岡田さんも大好きだという、里山の風景にも癒されますよ。
■ギャラリー&カフェ とんぼ
住所:福岡県京都郡苅田町下片島422
電話:0930-25-2563
※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。