秘技あり!「ウナギの刺し身」でスタミナアップ!~ふるさとWish朝倉市~
福岡市の南東部に位置し、福岡市内から車で1時間ほどのところにある朝倉市。豊かな土壌と筑後川に恵まれ、農業や果樹栽培が盛んなエリアです。そんな朝倉市の中でも、福岡県随一の湧水量を誇る原鶴温泉の近くに、「幻の刺し身」が食べられるお店があるという情報が!早速、現地で情報収集を開始。食通も唸る「幻の刺し身」とは一体?!
市民も知らない幻の“地元メシ”?
まずは情報収集にと、「道の駅 原鶴 ファームステーション バサロ」に向かうリポーターのボビー。しかしながら、一様に「知らない」、「聞いたことがない」と、さすが、「幻の刺し身」と称されるだけあって、地元民にも知られていないようです。
そこで、飲食店なら知っているかもと、街の飲み屋街へと向かうことにしました。すると、ある店の女将から「ウナギの刺し身のこと?」と有力情報が飛び出しました。原鶴温泉のすぐそばを流れる筑後川では昔、ウナギがよくとれ、家庭でも食べていたのだそう。しかしながら、「刺し身」の詳細については知らないそうで、地元で長く親しまれているウナギ料理の専門店を教えてくれました。
名店の歴史を受け継ぐ「ウナギの刺し身」
ボビーが向かったのは、創業70年以上の老舗「松月」。うなぎ専門店とあって、店内では香ばしい音を立てながら蒲焼きが焼き上がっていました。「おいしそう!」とボビーが見とれていると、のれんの向こうから恵比須顔の3代目店主・井手満徳さんが現れました。
「幻の刺し身」とよばれる「ウナギの刺し身」は、先代から受け継いだもので、60年以上の歴史を持つ「松月」自慢の逸品だという井手さん。そんなに昔からある料理なのに、なぜ一般に知られていないのでしょうか?「ウナギの血には毒気があるんです。私も一度、捌いている時に血が飛んでしまって、目が腫れ上がったことがあります。焼くことでその毒気がなくなるので、蒲焼や白焼きなどを食べても全く心配ないんですけどね。」と井手さん、ウナギの刺し身が「幻」と呼ばれる所以を教えてくれました。
まずは、継ぎ足しながら育てた秘伝のタレが染みた「うな重」で「松月」の歴史を感じることに。「めっちゃおいしい!焼き加減が絶妙で、身がプリっ、ふわっとしてる!」と大絶賛。ウナギを知り尽くした職人の手技を堪能したことで、「刺し身」への期待度が一気に高まります。
秘技で仕立てるからこその「幻の味」を堪能
「松月」のウナギは鹿児島県産の養殖ウナギで、丸々と太って脂がのっているのが特徴です。井手さんは見事な手さばきでそのウナギを腹割りし、下ろしていきます。ウナギには身の中にも無数の細かな骨があるそうですが、あえて骨切りせず、食べた時にほどよい食感となるよう薄切りしていくのが「松月」流。しかしながら、毒気があるという血がほんのりではありますが、身に残ったままです。
ウナギの「血抜き」は代々伝わる秘技で、残念ながら撮影NG。「幻の刺し身」は、創業70年以上という老舗だからこその、知恵と技術が成せる傑作料理なのです。
見た目はタイ!食べればフグ!
20分後、登場したのは一見、タイのような白身が見事な「ウナギの刺し身」。朝倉産の柿酢と博多ネギを使ったおろし醤油でいただきます。「歯ごたえはコリコリ、フグのような食感で本当においしい!」と感嘆するボビー。「渋柿に似た渋みがあとからくるでしょう?それがウナ刺しの特長で、みなさん、クセになる!といわれます」と井手さんはいいます。泥臭さもまったくなく、脂ものって抜群のおいしさです。
昨今、ウナギは高騰の一途。しかしながら「いろんな人に食べてほしいから、値段は据え置き」と井手さんは、当分、値上げするつもりはないといいます。
土用の丑の日は過ぎたけれど、まだまだ夏の暑さは続きます。ウナギ職人の技が光る「ウナギの刺し身」でパワーチャージ、おすすめです!
■うなぎ 和食処 松月
福岡県朝倉市杷木池田716−7
TEL: 0946-62-0381
※この情報は、朝の報道情報番組「アサデス。KBC」(7月30日放送、リポーター:ボビー)でお届けしました。
※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。