全国のお城や塔が大野城に集結!?78歳本気の城づくり~ふるさとWish大野城市~
毎週月曜~金曜の夕方に放送されているKBCのニュース番組「シリタカ!」。この番組で人気のコーナー「ミツケタ!」では、リポーターのカイラ君がガイドブックにも載っていない地域の魅力をアイタカーで見つけに行きます。2019年7月22日(月)に”ミツケタ“のは何と、福岡県大野城市の新名所になる!?と話題の立派なお城でした。
みなさんは、大野城という地名の由来をご存知ですか?実は、「大野城」という665年に築城された日本最古の山城の名前から「大野城市」と名付けられたそうです。今回は、最古の山城があった大野城市で最新の“建築中”のお城を見つけたとのことで、梅野工務店にお邪魔しました。
図面をもとにした精密さにびっくり!
入口に角材がずらりと並ぶ店の奥へ進んでいくと、なんとそこには木で制作している途中の名古屋城が!実はこれ、工務店で出た廃材を使って、ご主人・梅野 春幸さんが作っているもの。
近くで見ると、とても精密に作られていてびっくり!実は、名古屋城のホームページに掲載されている図面を参考にして、内部までしっかり再現しているそうです。「1/45の大きさで作っているんですよ」と春幸さん。図面には尺や寸といった単位でサイズが書かれており、それを1/45に計算し直して制作しているといいます。
春幸さんがこのようなお城を作り始めたのは「仕事引退後のボケ防止のため」と笑顔で話す妻・信子さんに、「なんと壮大なボケ防止策!」とスタジオでも驚きの声があがっていました。
そして作業場の隣には、これまでの作品を展示したギャラリースペースも建てられており、そちらにもお邪魔しました。ギャラリーには、これまで春幸さんがつくったという全国各地の城や塔などの有名建築物のミニチュアが並んでいます。特に圧巻なのは、京都東寺の五重塔。1から手作りで小さなパーツを作っており、この五重塔には全部で1万2千個ものパーツが使われているというから驚きです!しかも、完成までに10カ月も要したそう。春幸さんの技術に加え、地道な努力に脱帽です。
「モノづくりは人づくり」という考えから、小学生に木材を使ったモノづくりを教えたりもしているという春幸さん。お城作りだけでなく、“人づくり”にも貢献されているのですね。「最初は“年も年なのに、こんなの今から作って、なんすると?”と思っていたのですが、(春幸さんは)制作意欲がますます湧いて、病気もせず一生懸命作っています」と嬉しそうに話してくれた信子さん。今では奥様にとっても、ご主人のお城作りは自慢の様子です。
日本最古の山城があった地・大野城市には、確かに立派な“お城”がありました。しかも、78歳の春幸さんが元気に制作されているというところがまた素敵です。ギャラリーは、一般の人も無料で見学することができます。ぜひ間近で、精密な作品たちを見てくださいね!
■梅野工務店
住所:福岡県大野城市御笠川2丁目7-8
電話:092-586-6266
■梅野春幸さん携帯
090-3735‐5379
※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。