目指せ1万回登頂!皿倉山に登り続ける鉄人じいちゃん~ふるさとWish北九州市~

鉄の街の“鉄人”が目指すものは…?!

鉄の街でウワサの“鉄人”が目指すものは…?!

関門海峡に面した九州最北端の都市・北九州市。本州と海を挟んだ九州の玄関口として栄え、1963年に九州初の政令指定都市となりました。ピーク時には国内で作られる鉄の70%を生産し、優れた鉄鋼製品を輩出した「鉄の街」として全国で名を馳せたこの街で、「鉄人」と呼ばれる男性がいるという情報を聞きつけ、2019年7月16日(火)放送、九州朝日放送の情報番組「アサデス。KBC」の「ふるさとWish アサデス。旅行社」は早速、本人を直撃!取材スタッフがフラフラ、クラクラする鉄人が目指す偉業とは、果たして?!

毎日、往復10キロの山道を登り続ける72歳!

毎日、休みなく登り続け1万回を目指す橋本さん

ボビーが向かった先で待っていたのは、橋本秀治さん。合流早々、「今からあそこに登ります」と指さした先には、街のシンボル・皿倉山が鎮座しています。「え?なんで?」と戸惑うボビーに、「今日で6930回目の登頂になります」とにっこり。この橋本さんこそが、御年72歳にも関わらず、「休みなく皿倉山に登り続ける鉄人」です。皿倉山は標高622m、山麓から山上まではケーブルカーで登ることもできますが、橋本さんは傾斜のある登山道、往復10㎞の道のりを毎日、登り続けているのです。

「頂上を目指す登山」ではない、驚異の“鉄人道”

必死で付いていくボビーとスタッフたち

20年前から「健康のために」と登り始めた橋本さん。雨の日でも傘を指して登るというから、もはや体力づくりの域を超えています。さらに平地とは違い、足場が悪い山道10㎞はかなり大変な道のり。それをものともせず登っていく軽やかな足取りは、まさに「鉄人級」!
登山開始から10分。すでに30代の音声スタッフは「はぁ…はぁ…」と息も絶え絶え、ボビーも汗だくで苦悶の表情を浮かべています。にも関わらず、余裕の表情でスイスイ先を行く橋本さん。72歳とは思えぬ驚異の脚力に、スタッフ一同唖然とするしかありません。
「何度登っても、『はぁはぁ』言うもんです。でも登った後、その『はぁはぁ』はキレイに、気持ちよいものになるんですよ。苦しまないと味わえない達成感と喜びがあるんです」と橋本さんは言います。その「喜び」をなんとか感じようと、スタッフも必死で山頂を目指します。

1時間半かけ、ようやく山頂にたどり着いたボビーは、膝から崩れ落ちるほど疲労困ぱい。しかし、目の前に広がる絶景は感動的で、「道中はかなりきついけど、登ったかいはあるね!」と喜びを噛み締めます。ところがその直後、愕然とする真実が!それこそ、橋本さんが「鉄人」と呼ばれる所以(ゆえん)だったのです。

皿倉山を毎日2回?!鉄人の驚異なる挑戦

鉄人は2回目の登山も余裕の足取り!

「そろそろ下へ…」と余韻に浸る間もなく、下山しようとする橋本さん。「もう?!」と戸惑うボビー一行ですが、先を急ぐように歩く橋本さんと共に、約1時間かけて下山しました。スタート地点の山の麓まで来たところで、「もう一回行きますよ」といいながら橋本さんの足はすでに、歩き出しています。「またまた~」と笑いだすボビーをよそに、その足取りは1回目よりスピードアップしていきます。

実は橋本さんの日課は、「皿倉山1日2回登山」。2回目は山頂までの車道を歩きますが、往復10㎞の山道であることは変わりません。“別人”が2回登山するのではなく、“鉄人”橋本さんが、正真正銘「2回登山」を毎日、休みなく続けているのです。

鋼の心で目標達成へ!

登り切った先には絶景が待っている

そんな橋本さんの存在は地元のみならず、登山客にも知られた存在。取材中も多くの登山家が声を掛けます。

「うれしいのは、登っている人が声をかけてくれること。すれ違う際に、『橋本さん!』と呼び掛けてくれたり、『何回目?』と話しかけてくれたり、そんな声が力をくれるんです」と橋本さんは言います。健康づくりにと何気なく始めたことが、多くの人々と言葉を交わし、パワーをもらうことで、「登頂1万回」という果敢なチャレンジにも、怯まず、構えず挑むことができていると話します。


現在のペースでいくと、4年後76歳で、見事1万回登頂を達成する橋本さん。年齢をものともせず、一心に物事に打ち込む「鋼の心」はまさに鉄人!

とはいえ、皿倉山に登ってみたい方には、「まずは1回」がおすすめです。

■皿倉山
福岡県北九州市八幡東区大字尾倉

※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。





皿倉山

住所:皿倉山

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