炭水化物×炭水化物?大好きです!うどん屋でまさかのマカロニ推し ~ふるさとWish大刀洗町~
福岡県南部の筑後平野に位置する、人口約1万6000人の大刀洗(たちあらい)町。南北朝時代、武将・菊池武光が戦のあとに川で刀を洗ったことから「大刀洗」と名付けられたといわれています。2019年7月9日(火)に放送されたKBCの情報番組「アサデス。」の人気コーナー「アサデス。旅行社」では、同町で「うどん店なのに、とあるものが大人気」とか!早速、調査に向かいました。
メニューには載っていない“お惣菜”が人気!
ジェフ太郎君が、うどん店で人気の「あるもの」について町民に聞き込みをすると、どの町民からも「あずみうどん」という名前が出てきました。
「あずみうどんさんの、セルフのお惣菜。4種類くらいあるんだけど、その中でマカロニサラダがレシピを知りたいくらい、めちゃくちゃおいしい!」「うどんが来る前に1回食べて、うどんが来たらまた取りに行って。マカロニサラダを食べたいから(店に)行くって感じかな」などと、いろいろな年代の方が、あずみうどんのマカロニサラダについて、熱く語ってくれました。ちなみに、皆さんが「あずみうどん」と呼んでいたお店の正式名称は「うどん処 あずみ」でしたが、記事中ではあえて「あずみうどん」と呼ばせてください。
町民のあまりの熱に、「そんなにおいしいんですか!?」と興味津々のジェフ太郎くん。あずみうどんの店内に入るとまず目に飛び込んできたのは、うどんを打つ店員さん。どうやら、本格的な手打ちうどんが食べられるお店のようですが…。
中へ進むと無料の総菜コーナーがあり、町民が話していた通り、おからや漬物など全部で5種類の総菜が並んでいます。そして、そこにありました!マカロニサラダ。しかも、他のお惣菜は容器1つですが、マカロニサラダは2つ設置されています。そして、ジェフ太郎くんが店内を見回すと、どのテーブルにも小皿に取ったマカロニサラダが。
店内のお客さんに話を聞くと、「もう30年マカロニサラダを食べている」という方や、「仕出し屋さんよりうまい。炭水化物と炭水化物(の組み合わせ)だけど仕方ない」と笑うお父さんも。
もう、そこまで言われたら食べるしかありません。ジェフ太郎くん「ああ、おいしい!」と思わず笑みがこぼれます。「でもこれ、何が入っているんだろう…」とマカロニサラダのおいしさの秘密が知りたくなり、今回特別にレシピを見せてもらいました。
1日分のマカロニサラダは総重量なんと20kg以上!
調理場へ行くと、マカロニサラダの材料がずらりと並んでいました。大袋に入ったマカロニ2袋8kg、マカロニよりもさらに大きな袋に入ったマヨネーズ10㎏、玉ねぎや人参などの野菜が約4㎏。この量が土日分のマカロニサラダの材料だといいます。「想像を超えすぎてびっくり!」とジェフ太郎くんも茫然。
仕込みは、野菜を切るところから。切り終えた野菜は塩もみをして水分を出すため一晩冷蔵庫で寝かせます。そして、翌朝6時。うどんを打つより先に、マカロニを茹でることから作業が始まります。茹で上がったマカロニはすぐに水で冷やし、ザルに上げます。乾燥した状態のマカロニも多かったですが、茹で上がったあとの8㎏分の量はとてつもない!
そして、ここで“おいしさの秘密”、ジャガイモの登場です。食感のアクセントになるように入れているそう。最後はすべてを混ぜ合わせ、シンプルにマヨネーズと塩コショウだけで味付け。完成した総重量20㎏以上のマカロニサラダは、なんとたった1日でなくなるというから驚きです。
創業時に妻と開発したメニューがソウルフードに
では、こんなに人気のマカロニサラダはいつから提供されているのでしょうか。白石 廣亨会長に話を伺いました。
「うどん処あずみ」の創業は1982年。マカロニサラダは開業時からのメニューだそうで、「地域の方に提供するのに、何かおいしいものを付けたいと思って」と語ってくれた白石会長。当時、妻と一緒に考え出したメニューが、いまや、大刀洗町のソウルフードになりました。「皆さん、マカロニサラダを先に取ってうどんを待っていますよね」と言うジェフ太郎くんに、「いつの間にか、そういうスタイルになってしまいましたね」と笑う白石会長。
そして今回、うどん店なのにうどんの紹介がありませんでしたが、ジェフ太郎くんはうどんもしっかり食べたそうです。もちろん「ものすごくおいしかった」とのこと。
次の休日ランチは、おいしい手打ちうどんに、町民がとりこになるマカロニサラダで決まりですね!
■うどん処 あずみ
住所:福岡県三井郡大刀洗町山隈412-6
TEL::0942-77-3846
※この記事は2019年の情報です。変更している可能性があります。事前にご確認ください。