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「幸せな捕球」(福岡県行橋市)

2024年10月13日

行橋市にある創業74年の野球専門店「ナカムラスポーツ」。
これまでに多くの野球愛好家たちにバットやグラブなど、厳選された道具を提供してきた。
3代目で野球グラブの型付け職人でもある中村公一さんも、青春時代を野球と共にすごしたひとりだ。
プロになることを夢見た時期もあったそうだが、今では支える側として、職人としてプレーをしている。

新品のグラブがとても硬いことをご存じだろうか?
握力が強く、手が大きい人でないと曲げることが出来ないと思えるほどカチカチだ。
カチカチなので、ボールを補球することも難しい。
そのグラブを軟らかくして使いやすくする仕事が、野球グラブの型付け職人だ。
中村さんは、お湯を使った型付けを専門としていて、今では年間500個ほど依頼を受けているという。

なぜ野球グラブの型付けを行っているか聞いてみると、「野球は捕球できないと楽しくない。最初に捕球することが出来なくて、楽しくないと思ってしまったら、子どもたちが野球をあきらめてしまう。そうならないようにしたいんです。」と答えが返ってきた。
だからこそ中村さんはグラブのことを「道具」と言わずに「相棒」とよんでいた。
硬い新品のグラブを軟らかくする姿は整体師のようで、人の体をいたわるように、グラブに新しいいのちを吹き込んでいるようにも見えた。

そんな中村さんが未来に残したい風景は「行橋市中山グラウンド」だ。
中学時代、野球に明け暮れていた場所で、グラウンドに立つと色々な思い出がよみがえるという。
グラウンドはキレイにトンボで整地されていて、野球経験のない私には神聖な場所に思えた。
隣には中学校があるのだが、放課後まで少し時間があり、撮影中はとても静かで、中村さんとカメラマンがキャッチボールをする音だけが響いていた。

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