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【日の隈窯➋】 「器の中の自然」勝田慎さん

2026年10月18日

尾崎焼 日の隈窯の勝田慎さんは、和紙を葉の形に切り、絵の具を染み込ませて草花を表現する「和紙染」という技法で陶器を制作しています。
和紙に染み込んだ絵の具がじわりと広がり、器には柔らかな自然の風景が描かれます。
慎さんの師匠は父の文博さん。
かつて料理人として働いていた慎さんですが、 父が情熱を注ぐ陶芸の素晴らしさを改めて実感し、父の背中を追いかけて、同じ作陶の道へ進むことを決意しました。

日の隈窯における作陶の第一歩は、伝統の粘土作りから始まります。
ろくろ作業の際に、どうしても削り残しが出てしまう粘土。
それを水簸(すいひ)という作業で、2~3カ月かけて約300㎏再生させます。それは決して効率が良い作業ではありませんが、自然を大切にする、日の隈窯の精神が込められています。

今では、慎さんが和紙染を施し、父・文博さんが筆で線を描き入れるという共同作業で、多くの作品が生まれています。
「和紙染は父が大事にしている技法なので、この技法を守っていきたい」と語る慎さん。父と子の手によって、伝統の技は確かに受け継がれていきます。

慎さんが未来に残したい風景は、神埼市を流れる「城原川」と「田園風景」です。
この川が神埼の豊かな自然を育み、美味しい農産物を生み出していると感じています。
その豊かな恵みに感謝し、料理を引き立てる器をこれからも作り続けたいと、慎さんはふるさとの風景にその想いを重ねています。

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尾崎焼 日の隈窯

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