【靴屋と仕立屋❶】「1階と2階の職人」栗原一平さん・黒木雄平さん
2026年03月01日

福岡県みやま市。
田園風景が広がるこの一帯に、カントリー風のたたずまいの建物があります。
1階が仕立屋、2階が靴工房。
2人の職人の仕事場です。
栗原靴店の栗原一平さんは、「出し縫い」と呼ばれる伝統的な手縫いの技法を用いて、ソールとアッパーを丁寧に縫い合わせていきます。
普段は靴の修理を行い、時間があるときに自身の技術でオリジナルの靴も製作。お客様が喜んでくれることが仕事のやりがいだと栗原さんは語ります。

栗原さんがこの建物の2階に工房を構えることになったきっかけは、スケートボードでした。
自分のもう一つの生きがいというスケートボードで楽しんでいるときに、1階の仕立屋「クロキビスポークルーム」の黒木雄平さんと出会い意気投合。
あるとき、靴と洋服、ジャンルは違いますがお互いが職人であることがわかりました。

黒木さんは、オーダースーツを求めるお客さんの層と、靴を大切に履く層は非常に近いと語ります。
「お互いにお客さんのニーズを補完しあえる」と話し、靴の修理の相談があれば2階の栗原さんを紹介するといいます。

靴職人の栗原さんが未来に残したい風景としてあげたのは仕事の合間に訪れる「筑後広域公園のスケートボード場」です。
こんなに近くにスケートボードを楽しめる場所ができたことは大きな喜びだと言います。
「ここからオリンピックに出るようなすごい人が現れたら」と、地域の未来にも期待を寄せています。
仕事仲間であり、趣味の仲間でもある2人の絆が垣間見える、そんな場所です。