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【別府竹細工❷】 「自分が出来ること」大谷健一さん、一木律子さん、網中聖二さん

2025年09月28日

2025年9月28日(日)に放送された「九州リースサービスプレゼンツ STORY」では、大分県別府市の竹細工職人・大谷健一さんとそのお弟子さん2人の物語をお届けします。
大分県別府市にある工房「竹楓舎」では、3人の別府竹細工職人が日々作業に励んでいます。師匠の大谷健一さん、そして弟子の一木律子さんと網中聖二さんです。
大谷さんは「不承不承ながら師匠と弟子という感じですね」と語ります。
弟子の一木さん、網中さんは、師匠から学んだ作法で竹ひごをつくり、師匠から習った技術で竹かごを編んでいきます。

一木さんは、師匠の仕事ぶりを間近で「見る」ことが重要だと考えています。
特に、材料となる竹を徹底的に選別する師匠の姿から、職人として妥協しない精神を学びました。
2012年まで東京でグラフィックデザイナーとして働いていた網中さんは、作っては消えていくことが繰り返されるデザインの世界とは違い、竹細工は「作ったら残る。人の手に渡るっていうのがやっぱり魅力」だと語ります。

師匠の大谷さんは、自分たちが作ったものは100年後200年後も残る可能性がある一方で、別府竹細工という伝統と技術は、放っておけばあっという間になくなってしまうという危機意識を常にもっています。
「誰かが残そうという意思がない限り、消え去る運命だと思っていますから」と語ったのち、師匠の大谷さんは、2人の弟子に「別府の竹細工を背負ってがんばってください」とエールを送ります。

高台にある「湯けむり展望台」から別府市の街並みを望むと、きょうも湯けむりが絶えることなく立ちのぼっています。
未来に残したいこの風景とともに、温泉のまち別府で生まれた竹細工を後世に残していく使命を、3人の職人は背負いながら、これからも作品を作り続けます。

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