■都心からわずか30分。潮風と緑がやさしく包み込む志賀島へ
福岡市の中心部から車を走らせること約30分。都市の喧騒を抜けると、心地よい潮風と昔ながらの穏やかな風景が広がる志賀島に到着します。この豊かな自然が息づく島で、農薬や化学肥料に頼らない丁寧な野菜作りを続けているのが「IN THE FARM」の浜野貴志さんです。福岡市内の珈琲店で働く奥様と二人三脚で支え合いながら、島にゆったりと流れる時間の中で、心と体に優しい野菜を育んでいます。
■一粒のトマトが教えてくれた、「農業ってかっこいい」という衝動
浜野さんが野菜作りの魅力に目覚めたのは、かつて暮らしていた北海道・ニセコでのことでした。飲食店で働きながら訪れた農家で差し出されたのは、農薬や肥料にほとんど頼らずに育てられた真っ赤なトマト。その濃密な旨味とみずみずしさに一口で衝撃を受け、「農業ってこんなにかっこいいんだ」と胸が高鳴ったといいます。寒さが苦手だったこともあり、「生まれ育った大好きな福岡で挑戦しよう」と決意。故郷へ戻り、志賀島という特別な場所で新たな一歩を踏み出しました。
■理想と現実のはざまで見つけた、本当に大切にしたい「食卓の姿」
独立当初は、白い人参や黒い大根など、見るだけでワクワクするような珍しい野菜を数十種類も育てていたという浜野さん。しかし、理想通りにはいかない販売の壁に直面します。「好きなものだけを作っていては生計が立てられない」という現実を知る中で、自分の軸を一度見つめ直すことに。そこで行き着いたのが、「まずは一番大切な家族に、安心して食べてほしい」というシンプルな答えでした。
■大切な人の笑顔を守るため。農薬に頼らない栽培方法を
「農薬を撒いた翌日、虫が倒れているのを見て、本当にこれを安心して食べられるのかな?」そう疑問を抱いた経験が、今の栽培スタイルを確固たるものにした原点です。現在畑で育てているのは、家族が大好きな野菜や、毎日の食卓に並べやすいものばかり。家族との時間を慈しみながら手塩にかけて育てられた野菜には、力強い生命力とやさしい甘みがぎゅっと詰まっています。
■志賀島の土から始まる循環。次の休日は、優しさに触れるドライブへ
「自分がゼロから始めたとき、何が必要なのか本当に分からなかったから」と語る浜野さんは、未来の農家を温かく受け入れる場所づくりを目指しています。自身が受け取ってきたバトンを、次の誰かへ——そんな温かな循環が、この志賀島から芽生えようとしています。
そんな浜野さん夫妻の温かな想いがつまった野菜をぜひ味わってみてください。
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■IN THE FARM「seasonal store (直売所)」
住所:福岡県福岡市東区御島崎1-6-5
営業日:不定
Instagram @inthefarm_shikanoshima
https://www.instagram.com/inthefarm_shikanoshima/
Webサイト
https://inthefarm.theshop.jp
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■ IN THE FARM「seasonal store (直売所)」
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