【わざわざ行きたい店】ワッと思わず声が出る!ふわとろフレンチトースト。1台のキッチンカーから始まった!地元愛を家族で紡ぐ古民家カフェストーリー『Cocotte+(ココット プラス)』(福岡・直方市)【まち歩き】
テーブルに運ばれてきた瞬間、思わず声が出る。
1/4斤のボリュームに生クリームをたっぷり使った、ふわとろのフレンチトースト(税込850円)。
「ボリューミーな見た目に『わっ』てみなさん言われるんですよ」と店主の二坂さんは笑う。
でも不思議と、女性でもペロッといけてしまう。
直方市日吉町の路地にひっそりと佇む「古民家muku」のレンタルスペースで、水曜と土曜だけ扉を開けるカフェがある。
その名も「Cocotte+(ココット プラス)」だ。
店主の二坂さんが、6年間キッチンカーで走り続けてきたその先に、家族とともにたどり着いた場所。
■はじまりは、父との別れと一本のサイクリングロード
「50歳になる前に、自分のやりたいことをやろうかなと思って」。
そう話す二坂さんがキッチンカーを始めたのは2019年のこと。19年間介護してきた父を見送り、「自分らしく生きなさい」という父の思いを受け取って、自ら人生を動かし始めた。
ちょうどその年、直方市内に遠賀川サイクリングロードが全線開通した。
「サイクリストの方が気軽に寄れるようなスポットとして、キッチンカーで地元の直方を盛り上げられないかと思って」。
父は直方市役所の職員だった。地元を愛し、地元のために働いた父の姿が、二坂さんの原動力になっている。
以来、直方警察署の隣で固定営業しながら、遠賀川河川敷で行うイベント「のおがたアウトドアであそぼ♪ in 遠賀川」を毎秋開催。
同級生や市内外の仲間と「のおがたわくわく実行委員会」を立ち上げ、コロナ禍でも1年も休まず毎年開催してきた。
■家族でお店を開く、ということ
2025年11月、古民家mukuのレンタルスペースを借り、「Cocotte+」としてカフェを再スタートした。
コーヒーを担当するのは息子さん。パン屋内のカフェスペースで3年間腕を磨いてきた。
スイーツを担当するのは娘さん。調理師でスイーツの学校も卒業しているが、子育てでその才能を発揮する場がなかった。
「ちょうど孫が小学校に上がるタイミングで、一緒にやりましょうって」。
そしてランチは、スタッフと二坂さんがチームで作る。
家族経営だからこそ、二坂さんが大切にしていることがある。
「家族だからって、踏み込みすぎない。ここはもうこの人の領域って、リスペクトしてやってる。みんな大人ですから」。
6年間のキッチンカーと固定店では、運営のやり方がまるで違う。だから手は出さない。それぞれの得意分野を信じて任せる——そんな空気が、Cocotte+の居心地のよさにつながっているのかもしれない。
■「お母さんの味」と言われる、日替わりプレートランチ
ランチは日替わりのプレートスタイル(税込1,500円)。手作りのポタージュスープ、メイン、野菜たっぷりの副菜、出汁巻き卵が並ぶ。
「野菜中心の料理って、女の人は自分が作るには手間がかかるってわかってるから、喜んでもらえます」。
年配の女性からは「お母さんの味みたい」と言われることも多いという。忙しい日々の中で、体にやさしいものを食べる機会は意外と少ない。「体がよろこぶ」ご飯を届けたいという想いが、メニューに滲み出ている。
15:00からの看板メニューが、タイトルのフレンチトーストだ。
生クリームをたっぷり使った1/4斤仕立て。ふわとろの食感と、思わず声が出るボリュームが魅力だ。
生クリームにアイスクリーム、メープルシロップがさらに味を引き立ててくれるご褒美スイーツ。
じっくり丁寧に一つずつ心を込めて作られている。
ドリンクは、キッチンカー時代から続く「日の出コーヒー(税込600円)」。
ヘーゼルナッツとともに焙煎された豆を使った、まろやかな一杯。
「直方の日の出橋」からとった名前には、地元への愛が込められている。
店内の一角には、Cocotteオリジナルの「のおがたキャラメル(税込500円)」が並ぶ。
お煎餅や和菓子のお土産が多い直方のお土産に、洋風の選択肢を、と考えて作り始めて、もう6年。地元の定番土産として愛され続けている。
■来てくれた人に、直方のいいところを教えたい
「直方に遊びに来てもらって、いいところをたくさん紹介したい。直方を好きになってもらうキッカケになれれば」。
Cocotte+は、ただ食事を出す場所ではない。人と人をつなぎ、直方を知ってもらうための入口でもある。
屋号の「Cocotte(ココット)」は、フランス語で小ぶりの丸い耐熱陶器のこと。スフレやグラタンを焼くあの器だ。
「地域の中にいろんな人が集まってきて、その中で楽しく過ごしていけたらなって。+(プラス)を付けたのは、いろんな人とこれからもつながっていきましょうか、という意味を込めています」。
古民家の梁の下で、お客さまの笑顔と優しいお料理やコーヒーの温かい香りが広がる。週に2日だけ開く扉が、来た人を、また誰かへとつないでいく。
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■『カフェ Cocotte+(ココット プラス)』
住所: 福岡県直方市日吉町3-21(レンタルスペース古民家muku)
営業時間: 水曜 10:00〜17:00 / 土曜 10:00〜20:00
定休日: 月・火・木・金・日曜
Instagram: @mobile.cafe.cocotte
https://www.instagram.com/mobile.cafe.cocotte/
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※情報は2026年6月時点のものです。最新情報は公式HP、Instagram等でご確認ください。
■ カフェ Cocotte+(ココット プラス)
住所:福岡県直方市日吉町3-21(レンタルスペース古民家muku)
Instagram: @mobile.cafe.cocotte
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