【週末おでかけ】三瀬ドライブで立ち寄りたい一軒。福岡から移った夫婦と20年来の友人が営む、手作りパフェとコーヒーの店『三瀬MARKS』(佐賀・佐賀市)【まち歩き】

佐賀市三瀬村のコミュニティ拠点「みつせCUBE」。山あいの道を抜けた先にあるその一角に、カフェ『三瀬MARKS』があります。

店に立つのは、オーナーの青木さんとスタッフの松本さん。青木さんは夫婦で福岡市内から三瀬へ移り住み、この場所でカフェを始めました。
きっかけは、大きな決断というより、ある朝の会話でした。

■「この家、良くない?」から始まった三瀬暮らし

青木さん夫婦が三瀬に来たのは2022年。福岡市内から移住しようと計画していたわけではありません。
ある朝、ご主人がネットで中古物件を見つけました。「この家、良くない?」。すぐに現地へ見に来て、半年後には三瀬で暮らしていたといいます。

「みんなに移住だって言われるんですけど、私たちからしたら普通の引っ越しの一環だったんです。引っ越しが好きだったので」と青木さん。

福岡市内と比べると、三瀬は人口も少なく、コミュニティも小さい地域です。最初は少し不安もありました。それでも、近所の人たちとの関わりが少しずつ生まれていきました。

予定していた移住ではなかったものの、暮らし始めたことで人との接点ができました。店づくりも、その流れの中で始まっていきます。

写真左:松本さん 右:青木さん

■みつせCUBEとの出会いと、20年来の友人

青木さん夫婦は、福岡・大名で『大名MARKS』を約7年営んでいました。三瀬に来た当初は、すぐにカフェを始める予定ではなかったそうです。
転機になったのが、三瀬のコミュニティ拠点「みつせCUBE」との出会いでした。
「大名でカフェをしていたこともあって、『三瀬でもやってみませんか』と声をかけてもらったんです」

店を始める場所が決まる一方で、日々一緒に立ってくれる人の存在も欠かせません。

そこで大きかったのが、スタッフの松本さんの存在です。松本さんは青木さんの20年以上の友人。以前から「田舎で暮らしたい」「畑をしたい」と話していました。
青木さんが三瀬でカフェを始めると相談すると、松本さんは仕事を辞め、福岡市内から通うことを決めました。

場所があり、人がそろう。三瀬MARKSは、そうして動き出しました。


■「三瀬のドトール的な感じで」

店づくりで青木さんが考えたのは、地域の人も使えるカフェにすることでした。
三瀬には観光で訪れる人も多くいます。一方で、地元の人が「ちょっとお茶飲みに行こう」と立ち寄れる場所は、あまり多くないと感じたそう。

「地域の方にも利用していただけることをコンセプトにしています。三瀬のドトールのような存在になれたらと思っていて、値段も大名や街中に比べるとできるだけ抑えながら、気軽に立ち寄っていただける場所を大事にしています」

価格は抑える。けれど、内容は簡単にしない。パニーニやスープ、パフェに使うパーツも、できるだけ手作りにしています。

■大名から続くコーヒーメニュー

三瀬MARKSの中心にあるのはオリジナルコーヒー。豆の焙煎は、福岡市東区の美松珈琲に依頼。コロンビアやグアテマラのブルーレイクなど、いくつかの豆を試しながら、その時々の味を決めています。

メニュー表で目を引く “ベトナムコーヒー” には、また別の始まりがありました。
きっかけは、ご主人が仕事でベトナムへ行く機会が多かった頃。お土産で買ってきたコーヒーを飲んだ青木さんは、その味に驚いたといいます。
「衝撃的に美味しくて。今まで飲んだことのないコーヒーにびっくりして、これ美味しい、と思ったところから始まりました」


写真の「ミルクコーヒー(Rサイズ 税込400円)」は、コクと深みのあるベトナムコーヒーに、コンデンスミルクのまろやかな甘さが重なる一杯。しっかりとした苦味のあとに、練乳の甘さがふわっと広がる、クセになる味わいです。


■香る、大人のパフェ

コーヒーメニューに加えて、この日青木さんがすすめてくれたのが、「珈琲ゼリーパフェ(ドリンク付き 税込1,500円)」と「珈琲ゼリーオレ(Rサイズ 税込500円)」。

コーヒーゼリーも、生クリームも手作り。青木さんが考えるのは、最後まで一人で食べられる軽さです。
苦味と甘さのバランス。最後に入るフルーツの酸味。コーヒーゼリーにフルーツを合わせる発想は、青木さんだけでは出てこなかったといいます。

「夫から『最後はさっぱりする方がいいんじゃない?』と言われて。最後に少し酸味があることで締まる感じになっています」。

パフェには、途中でコーヒーをかけて味の変化を楽しむ仕掛けもあります。最初はコーヒーゼリーと生クリームのバランスをそのまま味わい、途中からコーヒーを加えることで、香りと深みがふわっと広がります。


実際にいただいた「珈琲ゼリーパフェ」は、見た目のボリュームに反して驚くほど軽やかでした。食べ進めてもくどさを感じず、最後に加わるフルーツの酸味が全体を引き締めます。ひとつのパフェの中で、甘さ、苦味、酸味、そしてコーヒーの香りまで楽しめる一品です。


「珈琲ゼリーオレ」は、ほろ苦いコーヒーゼリーとカフェオレを合わせた人気のドリンクです。ひと口飲むと、コーヒーの香りとミルクのまろやかさが重なり、カップの中のゼリーがつるんとほどけていきます。ドリンクでありながら、デザートを味わっているような満足感も楽しめる一杯です。

甘さにはコンデンスミルクを使っていますが、ゼリー自体はほとんど甘くしていないそう。だからこそ、コーヒーの風味やほろ苦さがしっかりと感じられ、最後まで重たくなりすぎない味わいに仕上がっています。

■三瀬ドライブの途中で、コーヒーとパフェを目当てに

三瀬MARKSを通して、青木さんが大切にしているのは、誰もが気軽に立ち寄れる場所であること。

遠方から訪れる人、仕事をしに来る人、地元の人。目的はそれぞれでも、コーヒーを飲んだり、パフェを味わったりしながら、思い思いの時間を過ごせる場所になっています。

偶然見つけた家。声をかけてもらったみつせCUBE。20年来の友人。さまざまな人との縁が重なって生まれた『三瀬MARKS』。

三瀬をドライブする日には、手作りの珈琲ゼリーパフェや、香り豊かなコーヒーを目当てに、立ち寄ってみてください。



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■『三瀬MARKS』

住所:佐賀県佐賀市三瀬村三瀬2769-1 みつせCUBE内
電話:070-3798-5230
営業時間:木・金曜 11:00〜16:00/土・日曜 11:00〜17:00
定休日:月〜水曜
駐車場:あり

Instagram @mitsusemarks
https://www.instagram.com/mitsusemarks/

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※情報は2026年6月時点のものです。最新情報は公式Instagram等でご確認ください。

■ 三瀬MARKS

住所:佐賀県佐賀市三瀬村三瀬2769-1 みつせCUBE内
Instagram:@mitsusemarks

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