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KBCでは、10月20日から26日まで、性的マイノリティーの当事者や、支援者であるアライの方々の想いや活動などを伝える「レインボーウィーク」プロジェクトを展開しました。
今年のテーマは“違いを超えて、違いをチカラに”
互いに等しく尊重し合えるような社会づくりの一助を目指します。
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福岡市在住の女性同士のカップル、みゆきさん(31歳)とたかこさん(40歳)。第三者からの精子提供による体外受精で授かった女の子との日常、そして家族の形をめぐる「壁」について、二人の想いに迫りました。
■「ママ」と「かか」、愛情あふれる二人での子育て
午後6時半頃、みゆきさん(31)が仕事先から帰宅すると、生後間もない赤ちゃんを抱いたたかこさん(40)が「おかえり」と出迎えます。みゆきさんは「子どもが生まれて、より一層定時で帰りたいという情熱が高まりました」とにっこり。職場でも、昼休みには必ずビデオ通話をすると話すみゆきさんから、家族への深い愛情が伝わってきます。
子どもと接する時のお互いの呼び名は、たかこさんが「ママ」、みゆきさんが「かか」。これはレズビアンカップルによくある呼び方で、“二人の母親”という形が自然に成立しています。お風呂も常に二人で入れており、「頭担当と体担当」と分担しています。
■ 遠距離を経てプロポーズ、そして妊娠・出産へ
二人の交際が始まったのは4年前。SNSで知り合い、当時アメリカに留学中だったみゆきさんとの約1年間の遠距離恋愛を経て、たかこさんから100本のバラと共にプロポーズ。人生の伴侶となった二人は、福岡県のパートナーシップ制度を2024年7月に宣誓しました。そして、たかこさんは体外受精で妊娠。無事にかわいい女の子を出産しました。
妊娠について、どちらが産むかは二人で相談して決めたそう。みゆきさんは「どちらでも良かったんですが、年齢が上の彼女が先に産み、次に年下の私が産む方が体力的にも良いのではないか」と、お互いの状況を考慮して決断しました。将来的には、みゆきさんも二人目の出産を考えているようです。
両親には事後報告だったそう。最初は双方の両親が「そんなことができるの?」と驚いていたものの、今では孫がかわいくて仕方がない普通のおじいちゃん、おばあちゃんなのだとか。
■会社は「配偶者」と認め、国は「他人」と呼ぶ
二人は、同性カップルでも立ち合い出産が可能な病院を事前に探して出産に臨みました。法律上、パートナーは配偶者ではないため、立ち合いの可否は病院側の判断となり、断られる可能性があるためです。また、たかこさんは「産むときに私に何かあったら、親権がみゆきちゃんにない」ということに不安を感じ、「絶対に死ねない」と思ったのだそう。子どもとみゆきさんの間には法的なつながりが一切ないため、たかこさんに万が一のときがあった場合、みゆきさんは子どもに関して何もすることができません。
一方、みゆきさんが勤務する楽天グループでは、性的マイノリティーへの理解ある全社的な取り組みを進めています。2016年に社内規定の「配偶者」の定義を改定し、同性パートナーも含むこととしました。これにより、同性同士でも配偶者として、休暇や祝金などの福利厚生を受けられるようになっています。みゆきさんは「民間のレベルでは理解が進んでいるが、法整備だけが追いついていない印象」だと現状を語りました。
■「大変な道」ではない、ただ楽しい毎日があるだけ
現在の法律では、たかこさんがシングルマザーである、という状態です。そのため、子どもへの給付金や親権がないパートナーに理解ある学校選びなど、さまざまなハードルにこれから直面していくことが予想されます。そのほぼすべてを理解したうえで、子どもを持つ選択をした二人。「同性カップルで子育てというと、大変な道を選んだ家族のように見られるかもしれないけれど、私たちは楽しく毎日生きていて、悲観的な要素は本当にない」と力強く話すみゆきさん。そこには「ただ楽しく明るい家庭が築けたらいいな」という二人のまっすぐな想いがありました。
法律という壁はまだ高くそびえていますが、「ママ」と「かか」が注ぐ溢れんばかりの愛情に包まれて、小さな新しい命は今日も健やかに育まれています。
※九州朝日放送 2025年10月22日「地元応援live Wish+」の放送内容です。
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