【秋の酒蔵探訪⑧】悠然と舞う鶴の如く…基山の自然を生かした酒造り「基山商店」(佐賀県基山町)

基山商店は、福岡県との県境に位置する佐賀県基山町にある酒蔵です。その歴史は明治初期にまで遡り、近隣の地主数名が共同で酒造りを始めたのが起こりです。代表銘柄「基峰鶴」は、国の特別史跡基肄城がそびえ立つ基山の山懐を悠然と舞う鶴の優美な姿から名付けられました。酒造りの根幹は、佐賀背振山系を主峰とする九千部山・基山より湧き出る「とても澄んだ、柔らかい伏流水」の恵みです。この清らかな水こそが、「旨い酒を飲ませたい」という一心で酒造りを行う基山商店の心臓部となっています。

基山商店では、原料である米への強いこだわりが初代から当代まで脈々と受け継がれてきました。酒米の最高峰と言われる山田錦を100%使用し醸す贅沢な純米酒は、「品質最優先の姿勢を崩さず酒造りにかけた杜氏たちの心意気」の証です。30年ほど前からは、地元契約農家による山田錦栽培を独自に展開。この地の豊かな自然を最大限に生かし、酒米から水、そして醸造まで一貫して高品質を追求しています。

そのこだわりが結実したのが、「基峰鶴 純米吟醸 山田錦」です。メロンを思わせるような香りと、爽やかでフルーティー旨み。すっきりとキレる後味が特徴です。おすすめはカマンベールチーズとのマリアージュだそう。“天にも昇る気持ち”になるほど、相性が良いといいます。

「基峰鶴 超辛口純米」は、旨味とキレを両立させた万能な一本で、ほどよい酸味と旨みの絶妙な調和が、どのような料理にも寄り添います。また「基峰鶴 ベルベット」は、滑らかな口当たりと上品な柔らかさが特徴の日本酒。初心者や海外の人にも親しみやすい造りだそう。冷やしても温めても美味!国内外の新しい日本酒ファンを魅了しています。

明治期、肥前国基山村に生まれた酒蔵として、常にこの地のかけがえのない自然、歴史、文化とともにあることを心に刻んできた基山商店。伝統と文化を重んじつつも、新しいチャレンジを恐れないその姿勢は、地元の米と水への深い敬意から生まれています。

「基山商店」
住所 佐賀県三養基郡基山町大字宮浦151
電話 0942-92-2300

■ 基山商店

住所:佐賀県三養基郡基山町宮浦151
基山商店のホームぺージ

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