北九州市のNPO法人「抱樸」は、ホームレス状態の方の支援から始まり、現在では生活に困窮している方や社会的孤立を抱える方を「ひとりにしない」ことを目指して、幅広く活動している団体です。
1988年から活動を続けているのは奥田知志理事長。路上で生活せざるを得ない人たちに声をかけ、耳を傾けながら、現在の支援のカタチを作り上げて来ました。
そのNPO法人「抱樸」が進めるのが「希望のまちプロジェクト」です。その舞台は、北九州市小倉北区で建設が進む「複合福祉施設」です。1階には大ホール。2階と3階には生活が難しくなった方の居住施設が設置される予定。レストランやオープンキッチンなども備え、地域との交流の拠点を目指しています。
その狙いの1つは「助けてと言えるまちづくり」です。
困った時に誰かに「助けて」と言えること。逆に、誰かに「助けて」と言われて必要とされること。この関係が、安心や頼りにされているという実感に繋がります。そんな“お互いさま”の仕組みを構築することで、町全体で「家族」という機能を担っていきたいとしています。
こうした支援の最前線で走り続けている奥田理事長が、哲学者で作家の永井玲衣さんをゲストに迎えて、福岡市で講演会を開催します。永井さんは対話を通じて、自分の言葉を見つけ、考えを深める「哲学対話」を実践しています。「孤立」や「分断」の時代に、いかにして共に生きる社会を築いていけるか。2人の対談からは、極めて現代的で私たちの生活に繋がるテーマについて、新たな視点や気付きが得られるでしょう。
『抱樸おんなじいのちツアー2025～奥田知志講演会～』
日時：2025年10月21日（火）開場18：30／開演19：00（21：00終演予定）
場所：福岡市民ホール・小ホール（福岡市中央区天神5丁目2-2）
【内容】
第1部「希望のまち」進捗報告（NPO法人抱樸 理事長 奥田知志）
第2部 ゲストを迎えて対談
登壇者 永井玲衣（哲学者・作家）
奥田知志（NPO法人抱樸 理事長）
参加費：1000円
お問い合わせ：NPO法人抱樸
電話：093-653-0779（平日：午前9時～午後5時）
メール：npo@houboku.net
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