

福岡県の最東端、九州で最も小さな町として知られる吉富町。この町の古民家で、双子の姉妹が営むカフェ『cyeri room(チェリルーム)』が、子育て世代の心を温かく包んでいる。
■コンテナから古民家へ〜3年越しの夢の実現
「最初はコンテナで3年間やっていて、ここに移転してきて2年になります」と語るのは、オーナーの一人、和間ひよさん。双子の姉妹で始めたこのお店は、吉富駅前のチャレンジショップから現在の古民家へと場所を移し、地域に根ざした憩いの場として愛され続けている。
現在の店舗は空き家バンクで見つけた一軒家を、姉妹の手でリノベーション。「壁は全部張り替えました」というこだわりの空間は、デザインの仕事経験を持つ姉妹ならではのセンスが光る。廃材を活用したインテリアや、お店のカードと統一されたデザインなど、細部にまで心配りが感じられる。

■家族連れが安心して過ごせる理由
『チェリルーム』の魅力は、なんといっても子連れのファミリーが気兼ねなく過ごせる雰囲気づくりにある。古民家ならではの広々とした空間は、小さな子どもたちがのびのびと過ごせる環境を提供している。
「一番のおすすめはタコライスとアップルパイです」と話す和間さん。特に「アップルパイ」(バニラアイス付き 税込550円)は手作りの温かさが感じられる逸品で、子どもから大人まで幅広い世代に愛されている。また、月替わりの限定デザートも好評で、訪れるたびに新しい発見がある楽しさも魅力の一つだ。

■子育てを見守る地域の温かさ
現在、双子の姉妹の一人は産休中という状況だが、それでも店を続けられるのは地域の人たちの理解と支えがあってこそ。「子どもがまんなか」の子育て環境を大切にする吉富町だからこそ、ライフステージの変化に合わせて柔軟に働き方を調整できる環境がある。
小さな町だからこそ実現できる、顔の見える関係性。『チェリルーム』は単なるカフェを超えて、子育て世代が気軽に立ち寄り、ほっと一息つける場所として機能している。ママ友同士のおしゃべりの場として、子どもたちの憩いの場として、この古民家カフェは今日も温かい笑顔で人々を迎えている。

町全体で支える子育て環境
吉富町では、チェリルームのような個人商店が、子育て世代にとって大切な「サードプレイス」の役割を果たしている。家でも職場でもない、第三の居場所として、親子が自然体で過ごせる空間の存在は、朗らかな子育てを支える重要な要素となっている。
双子の姉妹が紡ぐ物語は、吉富町の子育て環境の豊かさを象徴するエピソードの一つ。小さな町だからこそ実現できる、人と人とのつながりを大切にした子育て支援の形がここにある。
******************************************
■『cyeri room(チェリルーム)』
住所:福岡県築上郡吉富町直江234-5
営業時間:11:00-16:00(不定休、詳しくはInstagramをご確認ください)
Instagram:@cyeri_room
https://www.instagram.com/cyeri_room/
■ cyeri room
住所:福岡県築上郡吉富町直江234-5
URL:https://www.instagram.com/cyeri_room/
GENRE RECOMMEND
同じジャンルのおすすめニュース
AREA RECOMMEND
近いエリアのおすすめニュース