人の心を表す十一面の顔。国指定重要文化財の観音像 ~ふるさとWish鞍手町~
福岡県鞍手郡鞍手町にある「長谷寺(ちょうこくじ)」。国指定重要文化財である「十一面観音菩薩立像」が境内にある所蔵庫に安置されています。長谷(はせ)観音とも呼ばれ、地元の人々からは“長谷(はせ)の観音さん”と親しまれているそう。アイタガールの野田桃香リポーターが訪れたこの日は春の大祭が行われていて、秘仏扱いの「十一面観音菩薩立像」がガラス越しから拝められる貴重な御開帳日でした。
台座の部分を含めると、高さは188センチ!なんと1本のクスノキから作られているそうです。御開帳の日はガラス越しに拝むことが出来ますが、今回特別に野田リポーターは所蔵庫の中へ入れてもらえることになりました。観音像の素材になっているクスノキの香りが残っているそうで「入った瞬間、木の良い香りがします」と野田リポーターも驚いていました。頭部には十一面の顔があり、喜びや愛しさ、怒りなど人の心を表していると言われています。
「十一面観音菩薩立像」は春の大祭や秋の大祭などの行事をはじめ、毎月17日と18日にも御開帳されます。住職の渡辺祐昭さんは「普段は秘仏扱いということで扉が閉まっていますが、ご縁日ということで(毎月)17日、18日は開いています。お参りや鑑賞においでいただければ幸いです」と呼び掛けます。
長谷寺
福岡県鞍手郡鞍手町長谷552
※この情報は、KBCラジオ「パオーン」(4月17日放送、リポーター:野田桃香リポーター【アイタガール】)でお届けしました。