昭和にタイムスリップ 戦争の記憶を今に伝える地下通路も現存~ふるさとWish筑前町~

戦闘機が目印「太刀洗レトロステーション」

機体に「293」と書かれた航空自衛隊T-33練習機が目印の「太刀洗レトロステーション」。その名の通り、ここは旧国鉄の太刀洗駅舎を改装した”昭和の美術館”。日用品や家電製品など2000点以上並ぶレトロな展示品は、館長の渕上宗重さんが30代の頃からコツコツ集めたコレクションです。

館長の渕上宗重さん(左)とリポーターのカイラ君

建物の奥に進むと、地下に続く階段と地下通路が現れました。

第二次世界大戦当時、この地にあった大刀洗飛行場は日本陸軍が”東洋一”を誇った西日本最大の航空拠点でした。また、戦争末期には特攻隊の中継基地として、数多くの特攻隊員が飛び立った場所でもあります。そのため、旧陸軍の関係者など1日に2万人が旧太刀洗駅を利用したといいます。「祖父が特攻隊だったと聞いています。ここを歩いたかと思うと、リアルに歴史のつながりを感じます」とリポーターのカイラ君。ひんやりとした地面に触れると、行きかっていた人たちの足音や声が聞こえてくるようです。

そんな歴史がある建物を、渕上さんは自費を投じて修復し、一般公開しています。こちらには以前、渕上さんが修復した旧陸軍の戦闘機もありましたが、現在は筑前町立大刀洗平和記念館に展示されているそう。渕上さんは「ぜひ、そちらも見に行ってください」と呼び掛けます。

太刀洗レトロステーション
福岡県朝倉郡筑前町高田417-3
0946-22-2686

※この記事は2021年の情報です(「シリタカ!」7月12日放送、リポーター:カイラ)。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

太刀洗レトロステーション

住所:福岡県朝倉郡筑前町高田417-3

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