福津市「らー麺 味噌哲」に九州一旨いチャーハンがある ~年間300杯!豚骨戦士 福岡のラーメンを斬る!VOL.3~
ラーメンのテッパンサイドメニューは?と聞かれれば、餃子、チャーシュー丼、卓上高菜のある店は白飯など各自好みが分かれるが、やはりチャーハン(焼飯)派が多数だろう。福岡市内であれば「川端どさんこ」や「風び」「雷蔵」「塩原いってつ」などが“チャーハンの旨いラーメン店”として名を馳せ、久留米においてはラーメンの醤油ダレで味付けした「久留米やきめし」が根ざしている。そのような“チャーハン率”が突き抜けた名店を巡った結果、筆者が胸を張り、ナンバーワン! とプッシュするのが福岡県福津市「らー麺 味噌哲」である。
パラフワでエアリー! チャーハン&味噌の最強セット
「らー麺 味噌哲」は実力派が軒を連ねるラーメンロード・旧3号線沿いにあり、歴史は前身店から数えて約20年。北海道、名古屋、信州、九州産とメニューにより味噌を使い分ける味噌ラーメンとチャーハンをウリにする。
「ラーメンとチャーハンをセットで頼む客が8割以上。チャーハンだけを食べに来る人も多いですね。もちろん嬉しいですけど」と笑う2代目店主の西原哲平さん。
多くの客を虜にするチャーハンは、濃厚芳醇な味噌ラーメンありきで作られた、
ごくごくシンプルな味付け。具材も卵、ネギで、一般的なラーメン店のチャーハンで目にする刻みチャーシューも入っていない。
しかし、これがとてつもなく美味しい。“ふわふわエアリー”とでも言おうか。炒め方、空気の含ませ方が絶妙で、チャーハンを口に含み、味噌スープをすすれば旨味とともに米粒がフワリと広がっていく。まさに口福の瞬間!
チャーハンはカウンター前で炒めるので、ぜひ西原店主の華麗な鍋さばきを見ていただきたい。大きな中華鍋を振り米を舞わせながら程よく直火にも当て、鍋肌にとどまりすぎることがないようスピーディーに炒めていく。中華鍋とお玉を打ち付ける「カンカンカンッ!」という音もライブ感があっていい。
冬に人気が急増する味噌ラーメン。
福津「味噌哲」の最強チャーハンとともに味わうべし。
※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。