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「特色の先へ」(福岡県うきは市)

2025年03月23日

福岡県うきは市吉井町にある古賀豆腐店。
今年で創業98年の老舗豆腐店で、主に学校の給食や病院、道の駅などで販売している。
現在は3代目の保成さんご夫婦と4代目弘剛さんご夫婦が朝2時から豆腐作りをはじめ、朝8時にパートのみなさんが出勤、それから商品の梱包や器具の洗浄、配達などを行っている。
店舗での販売もあるので、地元の人が早い時間帯から訪れることも多い。
そんな古賀豆腐店の人気商品は「寄せ豆腐」だ。

寄せ豆腐とは、木綿豆腐を作る工程の中で出来上がるもので、型箱に入った四角の豆腐とは違い、おたまですくった豆腐を器にもって商品としたものだ。
古賀豆腐店では「高オレイン酸大豆を使った寄せ豆腐」を作っている。
この大豆は佐賀大学が約40年かけて育成したもので、寄せ豆腐にすると食感がさっぱりしており、塩をふって食べると甘みが増す。
3年前から作り始めたもので、今では古賀豆腐店でイチ押しの商品だ。

食卓の優等生として重宝されてきた豆腐だが、近年、個人経営の豆腐店の倒産が増えている。
材料原価の高騰などもあり、100年以上の歴史がある豆腐店も倒産しているそうだ。
そのような中で、古賀豆腐店が高オレイン酸大豆の寄せ豆腐を作ったのは「豆腐も進化し続けなければ未来に残れない」という3代目と4代目の強い思いがあったからだ。
もちろん、昔の味も大事にしているが、豆腐をもっと先の未来の人たちに届けるためには進化も必要だと考え、高オレイン酸大豆の寄せ豆腐にたどり着いたそうだ。

そんな弘剛さんが未来に残したい風景は「吉井町の白壁通りと美しい川」だ。
漆喰塗りの屋敷などが並ぶ街並みは重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、休みの日には多くの観光客でにぎわう。
また昔から水がきれいな町として知られていて、この水があったからこそ、おいしい豆腐を100年近く作ることができたと弘剛さんは話す。
これからも「吉井町のきれいな水」がないとおいしい豆腐は出来ないし、新たな商品開発もできない。
だからこそ、弘剛さんにとって必ず守らなければならない、ふるさとの水なのだ。

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古賀豆腐店

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