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どんなに世の中が変化しても変わらない場所、変わらないふるさとの風景。地域の守り人が大切にするとっておきの絶景をご紹介します。

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【今宿人形❶】「猿面の変化」佐藤由美子さん・圭比古さん

2025年11月16日

100年以上前に福岡市西区今宿で発祥した「今宿人形」。民俗人形や郷土人形とも呼ばれ、節句物も数多く作られてきました。
素朴で温かみのある表情が人々の心を和ませます。
3代目の佐藤由美子さんと人形師の好昭さんご夫婦は、二人とも実家を継いで、博多人形師の道に進むつもりでしたが、先代である由美子さんの叔父から「今宿人形を夫婦で継いでほしい」と頼まれたことをきっかけに、今宿人形の代表作である「猿面」を中心に制作を続けてきました。

現在は、4代目となる息子の圭比古(よしひこ)さんが工房を継いでいます。
由美子さんは圭比古さんの作る新しい作品に期待を寄せ、自身は手伝いに徹しています。
圭比古さんは「伝統を守りつつ、今の時代にあったものを作っていきたい」と語り、伝統的な意匠に現代的な色彩やデザインを取り入れた、新しい「猿面」を生み出しています。

「僕の代で今宿人形を途絶えさせることはできない」。
圭比古さんの強い覚悟に母・由美子さんは、「途絶えさせずにやっていこうと言ってくれた、その気持ちが嬉しい」と、涙をにじませます。
100年以上前の土型とともに歴史を築いてきた今宿人形の魂は、確かに次世代へと受け継がれています。

由美子さんが未来に残したい風景として挙げたのは、今宿人形が生まれた「今宿地区」です。
明治38年、今宿人形発祥の街道は、時代の流れと共に姿を変えビルやマンションが立ち並ぶようになりました。
由美子さんは、圭比古さんが作る新しい「猿面」が、この今宿の街の新しいシンボルになってほしいと願っています。

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今宿人形 人清

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