主役の演技に入場料を払う価値あり!『エミリア・ペレス』
2025年03月27日
[薫と有紀の日曜日もダイジョブよ!]
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久しぶりに“ハードボイルド映画”を⾒た。あなたが⼤藪春彦や北⽅謙三といった⼈気作家のファンであれば、必ず満⾜できる⾻太の作品だ。
幕があがると「エーッ︕ワオ︕マジ︕ウッソー︕」の連続。最後に「なんでそうなるの︕」という結末を迎える。
予告編の打ち出しは「メキシコ最⼤の⿇薬カルテルのボスが性転換して⼥性になる」だったから、⾃分は、悪事がバレてピンチになり、警察の摘発を逃れるために性転換する。整形して⾝分証明書やパスポートを偽造したうえに性別まで変えて全く別⼈になる…なんてお話と思っていた。
しかし、彼の⽬的はそれではなかった。「第97回アカデミー賞®」での12部門、13ノミネートのニュースなどもあって内容をわかったつもりでいたが大きな勘違い。その⽬的は現代社会でクローズアップされている“ある⾼尚な問題”だったのだ。