住んでいるとわからない日本の良さがスクリーンに…『不思議の国のシドニ』
2024年12月25日
[薫と有紀の日曜日もダイジョブよ!]
この作品のさらに詳しい情報はこちら→https://gaga.ne.jp/sidonie/
監督も主人公の女優もフランス人による日本を舞台にした作品だが、描き方に「それって勘違いなんだけどな~」と感じさせる部分はまったくなかった。それどころか、日本人でさえ気が付いていない日本の魅力が伝わってくる作品だ。
イザベル・ユペールが演じるフランス人作家・シドニは、デビュー小説の翻訳版を扱う出版社から日本に招かれる。書店でのサイン会やメディア取材など書籍のPRが目的だが、当初彼女は乗り気ではなかった。それは見知らぬ国への長期旅行の不安だけではなく“あるトラウマ”がその作品を書く動機になっていたからだ。
何とかパリの出発空港には到着しするが、その行動はいささか「?」な部分も…冒頭からここまでの数分間で、彼女が“難儀なキャラ”であることがわかる。それは持って生まれたものではなく、先ほどの“トラウマ”が大きく関わっているようだ。