Animal Destination(動物の行先)

2024年2月12日放送
[福岡舞鶴高等学校 神宮司 彩乃さん、森田 実空さん]

「森宮司」の二人は、「犬猫の殺処分」に心を痛め、“Animal Destination(動物の行先)”という企画に1年間取り組んできました。「ペットとの共生」を方針のひとつとして掲げている“ワンヘルス”という難しい課題にもチャレンジし、去年開催された『ワンヘルスフェスタ』というイベントでも、アジア獣医師会連合の藏内勇夫会長とトークショーに参加するなど、活発な活動を続けています。

福岡舞鶴高等学校の森田実空と神宮司彩乃です。
私たちはこれまで人々の意識改革をし、不幸な犬猫をゼロにしたいという思いをもとに活動してきました。筑後市での譲渡会や保護猫シェルター、東部動物愛護管理センターにも見学に行きました。また、九州芸文館でチャリティーカフェをしたり、ワンヘルスについてのトークショーも開催しました。

みなさん、日本で犬猫の殺処分が行われていることはご存知ですか。例をあげると、2022年度は、実に1万7225件もの殺処分が行われました(出典・環境省)。では殺処分される犬猫はどこからくるのでしょう。それは、飼っていたペットの犬猫を人間が無責任に捨てたり、ペットショップで売れ残ったり、繁殖個体として飼っていたブリーダーが、必要なくなった犬猫を捨てたりなど、理由は様々です。
自分を彼ら(犬猫)の立場に置き換えて考えてみてください。繁殖個体と呼ばれる母親に無理矢理産ませられた上に値段までつけられ、温かい家庭に引き取ってもらえて、幸せな人生を送れた場合は良いですが、そうでなかった場合、最終的には殺されてしまう。こんな残酷な実態が日本にはあります。
今年からフランスではペットショップにおける犬猫の販売が禁止される法律が施行されています。
日本はペット後進国です。
私たちの最終目標は不幸な犬猫がゼロの社会を実現する、です。

2月24日に九州芸文館で私たちが主催する高校生ワンヘルスシンポジウムを行います。この問題に興味や関心のある方は、是非ご来場ください。